アイキャッチ画像

目次・一覧

    初めての引っ越しや、家族での引っ越しとなると、費用に関する不安は大きいのではないでしょうか。引っ越し費用は、時期や条件によって大きく変動するため、何も知らずに業者に見積もりを依頼してしまうと、思わぬ高額な費用に驚くことも少なくありません。

    この記事では、月別の引っ越し料金相場を、単身・家族別に詳しく解説します。料金が変動する理由から、具体的な節約術まで、ぜひこの記事を最後まで読んで、お得に、そしてスムーズな引っ越しを実現してください。

    この記事でわかること

    • 引っ越し料金が月ごとに変動する理由
    • 月別の引っ越し料金の相場
    • 単身者が引っ越し料金を節約する方法
    • 家族が引っ越し料金を節約する方法

    引っ越し料金が時期によって変動する理由とは?

    引っ越し料金は、季節や曜日、時間帯など、様々な要因で変動します。特に大きく影響するのが「時期」です。なぜ引っ越し料金は時期によってこんなにも変わるのでしょうか?その理由を詳しく見ていきましょう。

    繁忙期と閑散期

    引っ越し料金が変動する最大の理由は、引っ越し需要の大きさにあります。需要が高まる時期、つまり多くの人が引っ越しを希望する時期は、引っ越し業者も繁忙期となり、料金が高めに設定されます。反対に、需要が低い時期は、引っ越し業者も閑散期となり、料金を抑えめに設定することで集客を図ります。

    この料金が高くなる時期は繁忙期、安くなる時期は閑散期と言います。

    一般的に、引っ越し需要が最も高まるのは、進学や就職、転勤など、新生活を始める人が最多となる3月~4月上旬です。また、秋の人事異動や、夏の暑さが落ち着き引っ越しやすい気候になる9月~10月も比較的需要が高まります。年末年始休暇を利用して引っ越しをする人も一定数いることから、12月から1月にかけても需要がやや高くみられます。

    これらの時期は、引っ越し業者にとって繁忙期にあたり、予約が取りにくくなるだけでなく、料金も割高になる傾向があります。特に3月~4月は、一年の中でも最も引っ越し料金が高くなる時期と言えるでしょう。

    一方、引っ越し需要が比較的低い時期は、5月~6月(ゴールデンウィーク明けから梅雨入り前の時期)、7月~8月(夏休み期間中ですが、暑さを避けて引っ越しを控える人も多い)、11月~2月(年末年始を除けば、一般的には引っ越し需要が落ち着く時期)です。

    これらの時期は、引っ越し業者にとって閑散期となり、料金交渉がしやすかったり、割引キャンペーンが実施されたりする可能性が高まります。

    その他の料金変動要因

    時期以外にも、引っ越し料金を変動させる要因はいくつか存在します。

    • 曜日: 一般的に、土日祝日は料金が高めに設定される傾向があります。平日に引っ越しをすることで費用を抑えられる可能性があります。
    • 時間帯: 午前便は人気が高く料金も高めになる傾向があります。午後便やフリー便を選ぶことで費用を抑えられる場合があります。
    • 距離: 移動距離が長くなるほど、ガソリン代や高速道路料金、人件費などがかかるため、料金は高くなります。
    • 荷物量: 荷物が多いほど、作業時間や車両サイズが大きくなるため、料金は高くなります。
    • 建物の状況: エレベーターの有無や、駐車場の位置など、建物の状況によって作業時間や人員が変わるため、料金に影響する場合があります。
    • オプションサービス: 梱包サービスや不用品回収サービスなど、オプションサービスを利用すると、その分料金が加算されます。

    これらの要因を総合的に考慮することで、より正確な引っ越し料金の見積もりを把握し、費用を抑えるための対策を立てることができます。

    月別引っ越し料金相場を徹底比較!(単身/家族)

    それでは、月別の引っ越し料金の相場を具体的に見ていきましょう。ここでは、単身者と家族(3人家族)のケースを想定し、それぞれの料金相場を比較します。

    単身者の引っ越し料金相場

    料金相場(目安) 特徴
    1月 46,000円~51,000円 年末年始休暇期間は需要が増えるためやや料金が高めになります。
    2月 39,000円~47,000円 閑散期にあたるものの、3月の繁忙期を前に徐々に料金が上がり始めます。早めの見積もりと予約が重要です。
    3月 47,000円~61,000円 一年で最も高い時期です。料金はピークに達し、予約も非常に取りにくいです。
    4月 43,000円~57,000円 上旬はまだ高めですが、中旬以降は徐々に料金が落ち着き始めます。
    5月 39,000円~48,000円 ゴールデンウィーク明けで需要が落ち着き、料金も比較的安くなります。
    6月 35,000円~47,000円 梅雨の時期は引っ越しを避ける人も多く、閑散期となります。
    7月 37,000円~47,000円 夏休み期間にあたりますが、暑さを理由に引っ越しを控える人も多いため、料金は比較的安定しています。
    8月 37,000円~49,000円 お盆休み期間はやや高くなる傾向がありますが、暑さが続くうちは、全体的に料金が落ち着きます。
    9月 38,000円~48,000円 異動などの理由から秋の引っ越しシーズンに入り、料金はやや上昇傾向です。
    10月 34,000円~48,000円 9月よりやや料金が下がり、閑散期に突入します。
    11月 29,000円~44,000円 閑散期にあたり、交渉次第で更なる値下げも期待できます。
    12月 36,000円~46,000円 年末年始休暇前は比較的安く、休暇期間中はやや高くなります。

    価格.com引越しの引越し費用・料金相場より参照

    ※上記料金相場はあくまで目安です。荷物量、移動距離、業者などによって料金は大きく変動します。

    単身者の場合、最も安い時期は2月、6月、10~11月といった閑散期です。これらの時期に引っ越しをすることで、繁忙期と比べて費用を抑えることが可能です。

    家族(3人家族)の引っ越し料金相場

    料金相場(目安) 特徴
    1月 79,000円~86,000円 年末年始休暇明けで比較的落ち着いています。単身同様、閑散期にあたるため、更なる料金交渉の余地があります。
    2月 89,000円~95,000円 3月の繁忙期に向けて徐々に料金が上がり始めます。早めに見積もり依頼と予約を行い、引っ越しの準備をしましょう。
    3月 103,000円~152,000円 繁忙期のピークで最も料金が高くなります。予約も取りにくいため、この時期の引っ越しは避けることをおすすめします。
    4月 99,000円~111,000円 上旬は高止まりですが、中旬以降は徐々に料金が下がる傾向です。
    5月 78,000円~86,000円 ゴールデンウィーク明けは閑散期となり、料金は比較的安定しています。
    6月 81,000円~92,000円 梅雨の影響で引っ越しの需要が減り、閑散期に入ります。家族で引っ越しても費用を抑えやすいです。
    7月 75,000円~98,000円 夏休みの影響で若干の需要増加が見られるものの、比較的安価な時期です。
    8月 81,000円~83,000円 お盆期間の影響でやや高めになる時期ですが、全体的には落ち着いた料金水準です。
    9月 84,000円~90,000円 秋の異動シーズンで需要が増え、料金も上昇傾向にあります。
    10月 80,000円~86,000円 秋の引っ越し需要が落ち着き、閑散期に突入します。
    11月 78,000円~91,000円 引っ越しの需要が少なく、料金も低めになる時期です。
    12月 85,000円~99,000円 年末年始の影響で、中旬以降は料金がやや高くなる傾向があります。

    価格.com引越しの引越し費用・料金相場より参照

    ※上記料金相場はあくまで目安です。荷物量、移動距離、家族構成、業者によって料金は大きく変動します。

    家族引っ越しの場合も、最も安い時期は1月、5月、11月といった閑散期です。単身引っ越しと同様に、繁忙期と閑散期で料金に大きな差が出ます。

    時期だけじゃない!引っ越し費用を抑えるための節約術

    時期だけでなく、様々な工夫によって引っ越し費用を抑えることもできます。ここでは、簡単に実践できる節約術をいくつかご紹介します。

    複数の引っ越し業者から見積もりを取る

    引っ越し費用に決まった額は存在しないため、業者の言い値で決まりやすく、業者によって料金が大きく異なります。必ず複数の業者から見積もりを取り、料金を比較検討しましょう。最低でも3社以上から見積もりを取るのがおすすめです。

    最近では、インターネットで複数の企業へ簡単に見積もりを依頼できる「一括見積もりサイト」も便利です。ただし、一括見積もりサイトを利用すると、見積もりのための電話がかかってくる場合があるため、依頼から30分ほどは予定を空けておくようにしましょう。

    荷物を減らす

    引っ越し料金は、荷物量に大きく左右されます。不要なものは処分し、荷物をできるだけ減らすことで、引っ越し費用を抑えることができます。

    • 不用品を処分する: 引っ越し前に不用品を整理し、リサイクルショップに売ったり、フリマアプリで売ったりするなどして処分しましょう。
    • 自分で運べるものは自分で運ぶ: 書籍や衣類など、自分で運べるものは自分で運び、引っ越し業者に依頼する荷物を減らすのも有効です。

    梱包を自分で行う

    引っ越し業者に梱包を依頼すると、梱包資材費や作業費が加算され、費用が高くなります。自分で梱包を行うことで、これらの費用を節約できます。

    • 自分で梱包資材を用意する: ホームセンターや100円ショップなどで、ダンボールやガムテープ、緩衝材などを自分で用意しましょう。
    • 計画的に梱包を進める: 引っ越し日が近づいてから慌てて梱包するのではなく、早めに計画的に梱包を進めましょう。

    平日や午後便、フリー便を選ぶ

    土日祝日や午前便は料金が高めに設定される傾向があります。平日に引っ越しをしたり、午後便や時間指定なしのフリー便を選ぶことで、費用を抑えられる場合があります。

    ただし、フリー便は、引っ越しの開始時間が業者都合になるため、時間に余裕がある場合にのみ使うようにしましょう。

    オプションサービスを必要最小限にする

    エアコンの取り外し・取り付け、洗濯機の設置、不用品回収など、オプションサービスを利用すると、料金が加算されます。これらのサービスは、自分で手配したり、友人や知人に手伝ってもらうなどして、必要最小限にしましょう。

    sample

    【2025年版】引越し料金はいつが安い?平日と休日(土日祝日)曜日別の費用相場と賢い節約術

    引越し料金は曜日で変わる!平日がお得な理由と、単身・家族別の最適な曜日選びを解説。さらに、見積もり比較、繁忙期回避など、引越し料金を劇的に下げる5つの裏ワザもご紹介。賢く節約して、スムーズな引越しを実現しましょう!

    タイプ別で解説!あなたに最適な引っ越し時期と節約術

    引っ越しの時期と節約術は、あなたの状況や優先順位によって違います。ここでは、3つのタイプ別に、最適な時期と節約術を解説します!

    【費用を最優先したいあなた】 → 11月~2月の閑散期がベスト!

    「とにかく安く引っ越したい!」というあなたには、11月~2月の閑散期がおすすめです。

    【さらに費用を抑える節約術】

    • 複数の業者から見積もりを取る: 3社以上から見積もりを取り、比較しましょう。
    • 値下げ交渉をする: 見積もりが高いと感じたら、交渉してみましょう。
    • 自分でできることは自分でする: 荷造りなどを自分ですると、料金を減らせます。
    • 平日・午前便を選ぶ: 平日や午前便は、週末や午後便より安いことが多いです。
    • 不用品を処分する: 荷物を減らすと、小型トラックで済むことも。

    【7月中に引っ越したいあなた】 → 梅雨明け直後の7月上旬が狙い目!

    「7月中に引っ越したい!」というあなたには、梅雨明け直後の7月上旬がおすすめです。

    7月は夏休み前で、繁忙期より料金が落ち着いています。特に梅雨明け直後は、予約が取りやすく、料金交渉もしやすいことも。

    【7月中に費用を抑える節約術】

    • 梅雨明け直後の平日を狙う: 予約が取りやすく、料金も抑えられます。
    • 小型トラックで済むように荷物を減らす: 夏物衣類を中心に荷物を整理しましょう。
    • 午後便や時間指定なし便を検討する: 午前便より安い場合があります。ただし、時間指定なし便は、時間に余裕がある場合に。

    【転勤で引っ越し時期が決まっているあなた】 → 会社の補助制度を活用し、複数の業者から見積もりを!

    「転勤で引っ越し時期が決まっている…」という場合は、会社の補助制度を最大限に活用しましょう。

    多くの企業では、転勤の引っ越し費用を補助する制度があります。まずは、会社の規定を確認しましょう。

    【転勤費用を抑える節約術】

    • 会社の指定業者や提携業者を利用する: 割引が適用される場合があります。
    • 複数の業者から見積もりを取る: 補助制度を利用できる業者の中から、比較しましょう。
    • 荷物の梱包・開梱サービスを利用する: 時間がない場合は、利用すると便利です。
    • 不用品処分サービスを利用する: 転勤を機に、不用品を処分しましょう。

    【どうしても繁忙期に引っ越しをしなければならないあなた】→曜日・時間帯を工夫し料金を節約!

    どうしても繁忙期に引っ越しをしなければならない場合は、以下の工夫で費用を抑えることができます。

    繁忙期に費用を抑える工夫

    • 早めに予約する: 早割などの割引サービスを利用できる場合があります。
    • 平日を選ぶ: 土日祝日よりも平日の方が料金が安くなる傾向があります。
    • 時間帯を業者に任せる: フリー便を選ぶと、料金が安くなる場合があります。
    • 混載便を利用する: 他の人の荷物と一緒に運ぶ混載便を利用すると、料金を抑えることができます。(ただし、到着日時の指定ができない場合があります。)

    家族構成別!引っ越し費用を節約する裏ワザ

    家族構成によって、引っ越し費用を節約するためのポイントは異なります。ここでは、家族構成別に、具体的な節約術を紹介します。

    転勤族の家族の場合:荷物整理と不用品処分を徹底

    転勤が多いご家庭では、定期的な引っ越しが前提となります。そのため、日頃から荷物を増やさない工夫と、引っ越し前の徹底的な荷物整理が重要になります。

    具体的な節約術

    • 定期的な不用品整理: 日頃から定期的に不用品を整理する習慣をつけましょう。
    • トランクルームの賢い活用: 普段使わないものはトランクルームに預けるのも有効です。
    • 引っ越し業者との長期的な関係構築: 毎回同じ業者を利用することで、割引やサービスを受けられる場合があります。
    • 転勤族向けサービスを活用: 転勤族向けの引っ越しサービスなどを活用しましょう。

    初めて家族で引っ越しをする場合:DIYとレンタカーで節約

    初めて家族で引っ越しをする場合は、初期費用を抑えることが重要です。自分たちでできることはDIYで行い、レンタカーなどを活用することで、費用を節約できます。

    具体的な節約術

    • 荷造り・荷解きはDIYで: 家族みんなで協力して作業することで、費用を抑えながら、思い出作りにもなります。
    • レンタカーで運搬: 大きめの家具や家電など、業者に依頼しなくても運べるものは、レンタカーを借りて自分たちで運びましょう。
    • 近距離引っ越しなら自力引っ越しも検討: 近距離であれば、自家用車や公共交通機関などを利用して、自分たちで運ぶことも可能です。
    • 自治体の引っ越し支援制度を確認: 自治体によっては、子育て世帯向けに、引っ越し費用の補助金や助成金制度がある場合があります。

    夫婦2人暮らしの場合:時期と業者選びで賢く節約

    夫婦2人暮らしの場合は、引っ越し時期を柔軟に選べることが強みです。閑散期を選び、複数の業者を比較検討することで、賢く費用を節約できます。

    具体的な節約術

    • 徹底的な時期比較: 閑散期や平日、時間帯なども細かく比較検討し、最も安い時期を選びましょう。
    • オンライン見積もりを活用: 複数の業者にオンライン見積もりを依頼し、効率的に料金を比較しましょう。
    • 単身パックの利用も検討: 荷物量が少ない場合は、単身パックを利用することも検討しましょう。
    • 引っ越しと不用品買取をセットで依頼: 不用品を買い取ってもらうことで、引っ越し費用を実質的に抑えることができます。

    まとめ

    家族の引っ越し費用を安く抑えるためには、事前の準備情報収集が不可欠です。

    この記事で解説したように、

    • 荷物量を減らす
    • 引っ越し時期を見直す
    • 複数の業者から見積もりを取る
    • 家族構成に合わせた節約術を実践する

    これらのポイントを実践することで、引っ越し費用を大幅に削減し、新生活をスムーズにスタートすることができます。

    ぜひ、この記事を参考に、賢く引っ越し費用を節約して、家族みんなで新生活を楽しんでください。

    sample

    引っ越し費用はいつ安い?損しないための完全ガイド【繁忙期・通常期・閑散期・ごとのメリット・デメリット比較】

    時期で大きく変動する引っ越し費用、どうやって安くすればいいか困っていませんか?繁忙期・通常期・閑散期の引っ越し費用相場の比較からあなたにピッタリな引っ越し時期の選び方まで。引越し当日までにすべきことのリストも!

    執筆者

    執筆者

    DOOR賃貸編集部  

    DOOR賃貸運営事務局

    関連記事