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引っ越しといえば、なにかと費用がかさんでしまうイメージがありますよね。しかし、いったい何にそんなにお金がかかっているのか、少しでも安くする方法はないのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、単身者・夫婦・家族などの世帯別に、引っ越し費用の総額相場を徹底解説します。さらに、知らないと損をする、引っ越し費用を劇的に安くする方法も伝授します!
賢く引っ越し費用を抑えて、新生活で最高のスタートを切りましょう!
【世帯別】引っ越し費用総額の目安早見表
一人暮らし、夫婦、家族…それぞれの世帯で、引っ越し費用はどれくらい違うのでしょうか?ここでは、国土交通省や複数の引っ越し業者などのデータを参考に、世帯別の引っ越し費用相場を分かりやすくまとめました。単身赴任や学生さんの引っ越し、家族での県外への引っ越しなど、様々なケースを想定してご紹介します。ご自身の状況と照らし合わせて、大体の目安を把握しましょう。
【世帯別引っ越し費用相場早見表】
| 世帯構成 | 同自町村内 | 同都道府県内 | 同一地方内 | 近隣地方内 | 遠距離地方 |
|---|---|---|---|---|---|
| 一人暮らし(荷物少) | 4.5万円 | 5.1万円 | 6.6万円 | 8.2万円 | 9.9万円 |
| 一人暮らし(荷物多) | 6,2万円 | 6.8万円 | 9.0万円 | 11.4万円 | 13.7万円 |
| 夫婦 | 8.2万円 | 9.4万円 | 12.8万円 | 16.5万円 | 22.8万円 |
| 3人家族 | 10.5万円 | 11.8万円 | 14.4万円 | 20.8万円 | 28.6万円 |
| 4人家族 | 12.6万円 | 15.1万円 | 19.1万円 | 25.7万円 | 32.8万円 |
| 5人家族以上 | 15.3万円 | 19.3万円 | 25.3万円 | 32.7万円 | 40.1万円 |
※費用相場はあくまで目安です。
※SUUMO引越し見積もり『引越し費用・料金の相場』より参照(2025年3月調べ時点)
- 上記は平均的な引っ越し時期、引越し曜日、荷物量を想定した費用です。
- 引越し距離と引越し人数が大きくなるほど、料金が高くなる傾向があります。
- 荷物量や時期、業者によって費用は大きく変動します。
- 詳しく正確な費用を知るためには、必ず複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
一人暮らしの引っ越し費用総額相場は4.5万円~
一人暮らしの引っ越しは、荷物が比較的少ないため、費用を抑えやすいのが特徴です。特に、近距離の引っ越しであれば、4.5万円~5万円程度で済むこともあります。
初めて一人暮らしをする場合は、家電や家具を新たに購入する必要があるため、初期費用は高くなる傾向があります。引っ越し費用だけでなく、新生活に必要なものも合わせて予算を立てておきましょう。
また一人暮らしの引っ越しの場合は、単身パックの利用も検討すると良いでしょう。単身パックとは、通常は一件の引っ越しにつきトラックと作業員を貸切るところを、複数件の引っ越しでトラックと作業員をシェアすることで、引っ越し費用を抑えた格安サービスです。利用する際は積み込める荷物量に制限があるため、荷物は減らしておきましょう。
【一人暮らしの引っ越し費用削減のポイント】
- 荷物を極力減らすことが節約の鍵
- 家具・家電付きの物件を選ぶのもアリ
- 単身パックの利用も検討
【一人暮らしの引っ越し費用を限界まで安く!】プロが教える節約方法と裏ワザ|見積もり依頼方法、引越し時期、不用品の処分のやり方など
一人暮らしの引っ越し費用を極限まで抑える!プロ直伝の節約術を徹底解説。見積もり比較、時期調整、不用品処分、DIY、業者選びのコツなど、誰でもできる具体的な方法と裏ワザを紹介。賢く引っ越して新生活をスタート!
夫婦の引っ越し費用相場は8万円~
夫婦での引っ越しは、一人暮らしに比べると荷物が増えるため、費用も高くなります。特に、結婚を機に新たに家具や家電を揃える場合は、さらに費用がかさむ傾向にあります。処分する家具が出た場合は売却やリサイクルによって、引っ越し費用の足しにするのも良いでしょう。
特に共働きの場合は、平日に引っ越し準備を進めることは難しいかもしれません。時間に余裕をもって計画的に準備を行い、必要な場面ではオプションも活用し、効率的に引っ越しを進めることが大切です。
【夫婦の引っ越し費用削減のポイント】
- 二人分の荷物を整理・処分する
- 不要な家電や家具は売却・リサイクル
- 引っ越しと不用品回収をセットで依頼できる業者も検討
家族の引っ越し費用相場は10.5万円~
家族での引っ越しも、人数に応じて荷物量が増えるため引っ越し費用が高くなります。また家族構成によっては、大型の家具や家電の運搬が必要になる場合もあります。加えてお子さんがいる場合は、転校手続きや、新居での生活環境の変化への配慮も必要になるので、念入りな引っ越し準備が必要になります。
さらに、夏休みや冬休みなど、子供の長期休暇を利用して引っ越しをする場合は、繁忙期料金が適用される可能性もあるので注意が必要です。特に3月~4月にかけては繁忙期の中でも最も混み合う時期のため、引っ越し費用が高く設定されやすいです。
【家族の引っ越し費用削減のポイント】
- 家族全員で協力し、自分たちで荷造りを行う
- 子供の通学先が変わる場合は、早めに転校手続きを済ませる
- 効率的に引っ越しを終えるため、荷ほどきサービスや、ハウスクリーニングなどのオプションも検討
引っ越し業者の費用の内訳を大公開!
引っ越し費用は、様々な要素で構成されています。ここでは、引越し業者が提示する費用の内訳を細かく見ていきましょう。内訳を知ることで、節約できるポイントが見えてきます。
- 基本運賃:国土交通省が定める運賃に準拠した価格に、荷物量と運送距離を加味して設定します。
- 割増料金:繁忙期や土日祝日、配送時間指定など、引っ越し需要の高まりに伴って加算される料金です。
- 実費:人件費、トラック代、梱包材料費、交通費、搬出・搬入作業・作業時間などにより計算される料金です。
- オプション料金:エアコンの取り外し・取り付け、不用品回収、ハウスクリーニングなど、追加で依頼するサービスにかかる費用です。
それぞれの費用の内訳と、料金が決まる要因を詳しく見ていきましょう。
基本運賃:距離、荷物量、階数によって変動
基本運賃は、引っ越し費用の大部分を占める、最も重要な項目です。基本運賃は、主に以下の要素で決まります。
- 移動距離:引っ越し元から引っ越し先までの距離が長くなるほど、基本運賃は高くなります。
- 荷物量:運ぶ荷物の量が多いほど、トラックのサイズが大きくなり、基本運賃も高くなります。
- 作業量:階段作業が必要な場合や、エレベーターがない場合は、作業員の負担が増えるため、費用が高くなることがあります。
基本運賃は国土交通省が定めた基準により決まるため、異なる業者であっても料金に大きな差は生じません。基本運賃は「時間制」「距離制」のいずれかの方法で決められます。
- 時間制:運搬距離は100km以内の場合に適用され、引っ越しにかかる作業時間をもとに計算されます。基本的には「4時間制」「8時間制」のどちらかを設定し、それぞれ超過時間によって追加料金が決まります。
- 距離制:運搬距離は100kmより長い場合に適用され、運搬距離をもとに計算されます。基本的には100㎞を基準に、超過距離分の追加料金が算定されます。
実費:引っ越し作業に必要なものによって変動
基本運賃が引っ越しの距離・時間から算出されるのに対し、実費は引っ越しに必要な物・対応をもとに算出されます。
実費は、引っ越し作業を行う作業員の人件費です。人件費は、主に以下の要素で決まります。
- 人件費:荷物量が多い場合や、大型家具・家電の運搬がある場合は、作業員の人数が増え、作業時間も増えるので人件費も高くなります。
- トラック代:トラックのサイズが大きいほど費用が高い傾向にあり、荷物量や家具の大きさによってトラックのサイズは変動します。最も小さい軽トラックで1.5万円ほど、最も大きい4トントラックで5.4万円ほどになります。
- 梱包材料費:ダンボール、ガムテープ、緩衝材などの梱包資材の費用です。業者によっては、ダンボールを無料で提供してくれる場合もありますが、有料の場合は、1枚あたり200円~300円程度が相場です。
- 交通費:高速道路や有料道路を使った場合に加算されます。
- 搬出・搬入作業:通常の搬出・搬入作業に追加して作業が発生する場合に加算されます。共同住宅の引っ越しで共用の通路・エレベーターなどを保護する費用や、ピアノ・エアコンなどの移動にかかる作業代などがこれに当たります。
- 作業時間:作業時間が長くなるほど、人件費が高くなります。
梱包材料費は、自分で荷物を梱包し、材料もホームセンターや100円ショップなどで安く購入すれば、節約することもできます。また荷物の量を少なくすると、複数の要素での節約につながります。
割増料金:引っ越しの需要や引っ越し難易度で変動
割増料金は基本運賃や実費に加えて、引っ越し業者の繁忙期や忙しさを考慮して計算されます。引っ越しの需要が高まるシーズンや急な引っ越し予定など、主に下記のような引っ越し作業を急がざるを得ないような事情が料金に影響します。
- 繁忙期:就職や進学で引っ越しの需要が高まる3~4月、異動などで引っ越す人が増える9月~10月などの繁忙期は、引っ越し業者に予約が集中し割増料金が発生します。
- 土日祝日:休日の間に引っ越しを済ませたい人が多く、土日祝日は予約が集まりやすい曜日となります。
- 早朝深夜、午前便:早朝や深夜の引っ越し作業は、業者に大きな負担をかけるため割増料金として扱います。また午前便はその日のうちに引っ越しを完了させられることから引っ越し需要の高い条件となっています。
- 悪条件下での引っ越し:豪雪地帯の冬季の引っ越しや、トラックが入れない狭い道での引っ越しなど、通常に比べて作業員の負担が重い場合に料金が加算されやすいです。
- 急な予定変更・追加荷物:予定外の作業が必要なことについては、業者にとって大きな負担となり、割増料金で対応するかたちとなります。
割増料金は業者によって割増幅が異なります。割増料金を発生させないことが第一ですが、やむなく発生する場合は、割増幅の小さい業者を選ぶようにしましょう。またシーズン的な要素による割増は、引っ越し時期を見直すことで避けることができます。
オプション料金:エアコンの取り外し・取り付け、不用品回収など
オプション料金は、エアコンの取り外し・取り付け、不用品回収、ハウスクリーニングなど、追加で依頼するサービスにかかる費用です。オプションサービスは、引っ越しを効率的に進める助けになる一方、利用した数だけ費用が高くなります。
必要なオプションサービスなのかよく検討し、引っ越しの効率化と費用のバランスが取れた選択をしましょう。
【オプションサービス例】
- エアコンの取付、取外し:エアコンの取付、取外しには専門の技術が必要なため、自力で作業を行うことは難しいです。
- 荷物の梱包:引っ越し業者が荷物の梱包を代わりに行ってくれます。引っ越しの準備時間が取れない人にはおすすめですが、梱包の作業の分だけ人件費がかさみます。
- ピアノの運搬:ピアノは繊細な楽器であり、自力で運ぶと音程に影響してしまうことがあります。専門の業者に依頼するのがおすすめです。
- ペットの引っ越し:自力でペットの引っ越しが難しい場合、引っ越し業者に委託することができます。なお、ペット専門の業者もあるので、オプションか専門業者のどちらを利用するか比較検討しましょう。
オプション内容は業者や利用プランによって変わります。利用したいオプションサービスがあれば、依頼を検討している際にオプションサービス内容まで確認しておきましょう。
知らなきゃ損!引っ越し費用を安くする節約術
引っ越し費用を安くするには、事前の準備と交渉が重要です。ここでは、誰でもできる簡単な節約術から、業者との交渉術まで、引っ越し費用を劇的に安くする方法を伝授します!
相見積もりで複数の業者に見積もりを依頼
引っ越し費用を安くするうえで最も効果的な方法の一つが、相見積もりを行うことです。相見積もりとは複数の業者に見積もりを依頼することです。引っ越し費用に決まった価格はなく、一般的には相場よりも高い金額が提示されやすい傾向にあります。しかし、複数の業者から見積もりを取ることで、料金相場を把握することができますし、業者間の競争原理が働くため、値下げ交渉もしやすくなります。
時間がない場合は、オンライン見積もりを活用すると効率的です。
【相見積もりのポイント】
- 最低3社以上の業者に見積もりを依頼する
- 見積もりは無料の業者を選ぶ
- オンライン見積もりと訪問見積もりを組み合わせる
- 見積もり料金だけでなく、サービス内容も比較する
繁忙期を避ける
引っ越し料金は、繁忙期と通常期で大きく変動します。一般的に、3~4月、9~10月は引っ越しの繁忙期にあたり、料金が高くなる傾向があります。逆に、5月、6月、11月、12月、1月、2月は料金が安くなる閑散期です。
引っ越し時期を調整できるのであれば、繁忙期を避けて、閑散期に引っ越しをするのがおすすめです。さらに、曜日や荷物の配送時間条件によって費用を節約することもできます。
【料金が安くなる時期】
- 5月、6月、11月、12月、1月、2月
- 平日
- 午後便、フリー便(荷物の到着時間を指定しない)
引っ越し費用が最も安くなるのはいつ?2025年版月別料金相場と賢い節約術【単身/家族別】
引っ越し費用は時期で大きく変動!単身・家族別の月別料金相場と、見積もり比較や荷物整理など、費用を抑える具体的な節約術を解説。最安時期は1月,6月,12月!賢く引っ越して新生活をスムーズにスタートしましょう。
不用品を処分し荷物を減らす
引っ越し費用は、荷物量に比例して高くなります。不要なものを処分して荷物を減らすことで、引っ越し費用を大幅に節約することができます。
特に実家から初めて引っ越す場合は、持っていくものを厳選しましょう。
【荷物を減らすコツ】
- 1年以上使っていないものは処分する
- フリマアプリやリサイクルショップで売り引っ越し費用の足しにする
- 粗大ごみ回収や不用品回収業者を利用する
梱包・搬出など自力でできる引越し作業を行う
引っ越し業者に依頼する作業範囲を減らすことで、費用を抑えることができます。例えば、自分で梱包をするだけでも、作業員の人数と時間を削減でき人件費を節約できます。
【自分でできること】
- 梱包作業
- 荷ほどき作業
- 家具の分解・組み立て
業者と値下げ交渉する
見積もり料金に納得がいかない場合は、業者に値下げ交渉をしてみましょう。相見積もりで他社の料金を伝えると、値下げに応じてくれる可能性があります。また、オプションサービスを外したり、作業時間を短縮したりすることでも、値下げ交渉の余地があります。
【値下げ交渉のコツ】
- 相見積もりで料金交渉をする
- オプションサービスを見直す
- 作業時間の短縮を交渉する
- 複数の業者を比較検討していることを伝える
オプションサービスを見直す
オプションサービスは便利ですが、利用すればするほど費用は高くなります。必要なオプションサービスなのか、検討することが大切です。
【オプションサービス見直しのポイント】
- 梱包サービスは自分でできるか検討
- ハウスクリーニングは必要か検討
- 不用品回収は自治体サービスも検討
梱包資材を自分で用意する
梱包資材を自分で用意することで、資材費を節約することができます。ダンボールは、スーパーやドラッグストアなどで無料でもらうことができます。ガムテープや緩衝材は、100円ショップなどで安く購入できます。
【梱包資材を安く用意する方法】
- ダンボールはスーパーやドラッグストアで無料でもらう
- ガムテープや緩衝材は100円ショップで購入
- 新聞紙やタオルなどを緩衝材として代用
【徹底解説】引っ越しでかかる初期費用の平均相場:一人暮らし・家族別、地域別の費用と賢い節約術
引っ越し初期費用はいくらかかる?一人暮らし・家族別に東京、大阪の相場を徹底解説!敷金・礼金、仲介手数料、引っ越し業者費用など内訳を詳細に解説し、計算方法も紹介。賢く節約するための実践的な節約術も伝授します。初期費用を抑えて、理想の新生活をスムーズにスタートさせましょう。
まとめ
引っ越し費用は、事前の準備と工夫次第で大きく抑えることができます。この記事でご紹介した情報を参考に、ご自身の状況に合わせた節約術を実践してみてください。
引っ越し費用を安くするためには、
- 複数の業者に見積もりを依頼し、料金を比較検討すること
- 繁忙期を避けて、閑散期に引っ越しをすること
- 荷物を減らし、不用品は処分すること
- 自分でできることは自分で行うこと
- 業者と積極的に交渉すること
が重要です。
賢く引っ越し費用を節約して、新生活を気持ちよくスタートさせましょう!
執筆者

DOOR賃貸編集部
DOOR賃貸運営事務局




















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