プロが教える賃貸節約術｜仲介手数料無料・家賃交渉術も解説

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引っ越しを機にスタートする新生活では何かとお金がかかりますよね。初めての一人暮らしや、転職、進学など、まとまったお金が必要な時期だからこそ、初期費用の高さはお財布へのダメージが大きいのではないでしょうか。そんな初期費用を少しでも抑えられたら、新生活もより楽しくスタートできますよね。

この記事ではプロ直伝の誰にでも実践できる賃貸節約術をわかりやすく解説します。

• 物件選びのコツ
• 仲介手数料が無料の物件の注意点
• 家賃交渉術

節約術を習得し、よりお得な引っ越しを実現させましょう！

引っ越し初期費用の内訳と相場を知って賢く節約！

引っ越しの初期費用は、物件によって大きく異なりますが、一般的には家賃の4～5ヶ月分が目安と言われています。例えば家賃8万円の物件に住む場合は初期費用は40万円ほどになります。こうして具体的な額を知ると、やはり初期費用は高く感じますよね。
まずは初期費用の内訳と相場を把握し、節約できるポイントを見つけていきましょう。

引っ越し初期費用の主な内訳

【賃貸契約に関する初期費用】

• 敷金: 家賃の1～2ヶ月分が相場です。賃貸物件には退居の際に原状復帰を行う義務があり、費用がかかる場合は、原状回復費用などを差し引いて返金される場合があります
• 礼金: 家賃の1～2ヶ月分が相場です。物件の契約成立時に大家さんへの謝礼として支払うお金で、返金されません。
• 仲介手数料: 家賃の1ヶ月分＋消費税が相場です。物件の仲介を行った不動産企業に対して支払うもので、法律によって家賃1ヶ月分+消費税が上限と定められています。
• 前家賃: 入居する月の家賃を事前に支払うものです。入居日が月の途中になる場合は、入居日が属する月の日割り計算された家賃と、入居した翌月分の家賃を合わせて支払うケースが多いです。例えば4月20日に入居した場合は、4月20日から4月30日の日割り家賃と、5月分の家賃を前家賃として支払います。
• 火災保険料: 相場は1.5～2万円程度（2年契約が一般的）
• 鍵交換費用: 1.5～2万円程度です。火災や水漏れなど万が一の事態に備え、任意で加入する保険料です。住宅ローンを組んで分譲マンションを購入する場合などは必須とされています。
• 鍵交換費用: 防犯上の理由から、入居時に鍵を新しいものに交換するための費用です。
• 保証会社利用料: 家賃が払えなかった場合に家賃の立替を行う家賃保証会社の利用料金です。多くの物件が加入を必須としています。

【引っ越しに関する初期費用】

• 引っ越し業者の利用料金: 引っ越しの条件によって相場が変わります。距離や荷物量、引っ越し時期によって価格は大きく変動します。

【 家具・家電製品購入費用】

• 家具・家電の購入費用: 個人の必要性や買う物の種類で大きく変動します。

【 その他の費用】

• インターネット回線工事費: 新規でインターネット回線を契約する場合や、回線工事が必要な場合に発生します。
• 粗大ゴミ処分費用: 引っ越し前に不要な家具や家電を処分する場合にかかります。自治体によって処分費用や方法が異なります。
• 交通費: 旧居から新居への距離に応じて高くなります。車を所有している場合は、車庫証明の発行手数料や、引っ越し先での駐車場代が発生する場合があります。

引っ越し費用を節約するコツ

これらの費用を合計すると、あっという間に20万円を超えてしまうでしょう。しかし、ここで紹介した初期費用は、必ずしも全てが支払うべき費用ではありません。この中からお金をかける費用、節約する費用を選び、その次は無駄を省いていきましょう。

【節約のポイントはココ！】

• 仲介手数料: 仲介手数料が無料の不動産会社を選ぶ
• 敷金・礼金: 敷金・礼金なし（ゼロゼロ物件）の物件を選ぶ
• 家賃: 家賃交渉をする
• 引っ越し業者費用: 引っ越し時期や業者を選んで費用を抑える

20万円以下で引っ越すための物件選びのコツ：仲介手数料無料・敷金礼金なし物件を探す裏ワザ

初期費用を抑える上で最も効果的なのは、物件選びの段階で「仲介手数料無料」や「敷金礼金なし」の物件を選ぶことです。これらの物件を選ぶことで、初期費用を大幅に削減できる一方、リスクも存在します。ここでは、お得な節約情報の紹介とそのメリットとデメリットまでしっかりと解説します。
お得な部分だけでなく、しっかりとリスクも把握し、安心して物件選びができるようになりましょう。

仲介手数料無料物件のメリット・デメリットと注意点

仲介手数料無料物件とは、本来借主が不動産会社に支払う仲介手数料が無料になる特定の物件のことです。初期費用を大きく抑えられるため、非常に魅力的に感じますよね。

【メリット】

• 初期費用を大幅に節約できる: 仲介手数料の相場である家賃1ヶ月分＋消費税を節約できるため、数万円単位で費用を抑えられます。例えば、家賃8万円の物件なら、約8.8万円もお得になります。
• 浮いたお金を他の費用に使える: 初期費用を抑えた分、家具・家電の購入費用や新生活の準備費用に充てられます。

【デメリットと注意点】

• 物件に不利な条件がある可能性が高い
  本来払うべき仲介手数料が無料になっているということは、物件が何かしらの問題を抱えている可能性があります。安さにつられず、物件の設備や周辺環境など、十分に検討を重ねてから決めましょう。
• 物件数が少ない場合がある: すべての不動産会社が仲介手数料無料物件を扱っているわけではありません。特に、人気エリアや条件の良い物件は、すぐに契約されてしまう場合が多いです。
• 他の費用が高い場合がある: 仲介手数料が無料な代わりに、他の費用（礼金や管理費など）が相場より高い場合もあります。不信な費用が加算されていないかしっかりと確認しましょう。
• 交渉に応じてもらえない: 値引き交渉や契約の検討期間など、不動産会社への交渉が難しくなり、契約を急かしてくる場合があります。一度契約をすると破棄は難しいので、慎重に考えましょう。

【仲介手数料が無料の物件の探し方】

• 不動産情報サイトで「仲介手数料無料」で検索: 主に仲介手数料が無料の不動産会社は、レオパレス21、UR賃貸住宅、ゼロ部屋などがあります。またSUUMOやHOME'Sなど、多くの不動産情報サイトで、仲介手数料無料の物件を絞り込むことができます。
• キャッシュバックで事実上無料にしている企業を探す: 主にキャッシュバック賃貸やスモッカなどがキャッシュバックサービスを提供しています。なお受け取り条件が設定されている場合があるので、契約前に条件を確認しておきましょう。
• 不動産会社に直接問い合わせる: 「仲介手数料無料の物件を探しています」と直接不動産会社に伝えてみましょう。
• 仲介手数料が無料の不動産会社を利用する: 仲介手数料が無料の物件を専門とする不動産会社も存在します。

【裏ワザ】

仲介手数料が無料の物件の中には、大家さんと買い手の双方から紹介手数料を受け取る「両手」と呼ばれる業者が扱っている場合があります。この「両手」で大家さん側が一般の売手ではなく業者の場合、大家さん側からもらえる手数料の額が多くなるため、買い手側は無料にできるのです。不動産会社に問い合わせる際に、「両手取引をされていますか？」と聞いてみるのも良いでしょう。

敷金礼金なし物件（ゼロゼロ物件）のメリット・デメリットと注意点

ゼロゼロ物件とは、一般的に「敷金礼金ゼロ」の物件のことです。人口減少による賃貸物件の供給過多から空き家が増え、現在は増加傾向にあります。初期費用が抑えられることから、貯蓄が少ない方や住宅費以外を充実させたい人におすすめです。

【メリット】

• 初期費用を大幅に節約できる: 敷金と礼金が不要になるため、家賃2～4ヶ月分の費用を削減できます。家賃8万円の物件なら、最大32万円もお得になる可能性があります。
• 初期費用を準備するのが難しい方におすすめ: まとまったお金を用意するのが難しい場合でも、引っ越しやすくなります。
• 引っ越ししやすい：初期費用が抑えられるため、気軽に引っ越ししやすいです。ライフスタイルの変化に合わせて住み替えを検討している方にもおすすめです。

【デメリットと注意点】

• 退去時の費用が高くなる可能性: 敷金がない場合、退去時の原状回復費用は借主負担となるケースが多く、費用が高額になる可能性があります。実際、壁の小さな傷でも、数千円から数万円の請求があるケースもあります。契約時に原状回復費用の負担について大家さんに確認しておきましょう。
• 家賃がやや高めに設定されている場合がある: 敷金礼金なしの物件は、初期費用を抑える代わりに、家賃が相場より少し高めに設定されている場合もあります。長期的に見てお得かどうか検討することが重要です。
• 短期解約違約金に注意: ゼロゼロ物件の中には、入居者の短期での退居を防ぐため、一定の期間を満たさずに退居した場合に「短期解約違約金」が発生する契約になっている物件があります。契約期間を確認し、短期解約のリスクを判断しましょう。転勤が多い方は特に注意が必要です。
• 初期費用が0円にはならない：敷金礼金は0円になりますが、仲介手数料や保証金、鍵交換費用など他にもかかる費用があるため、必ずしも0円になるとは限りません。仲介手数料が無料の不動産会社もあるので確認しましょう。
• 人気が低い条件の物件が多い：築年数が経過している物件や、駅から少し離れている物件など、人気が低い物件を対象に敷金・礼金を無料にして売り出そうとしているのがゼロゼロ物件です。一見条件が良い物件に見えても思わぬところに不便さが隠れている場合があるので、よく検討してから契約しましょう。

【敷金礼金なし物件の探し方】

• 不動産情報サイトで「敷金なし」「礼金なし」で検索: 多くの不動産情報サイトで、敷金なし、礼金なしの物件を絞り込むことができます。
• 不動産会社に直接問い合わせる: 「敷金礼金なしの物件を探しています」と直接不動産会社に伝えてみましょう。

【裏ワザ】
UR賃貸住宅は、独立行政法人都市再生機構が直接管理する物件を扱っているため、仲介手数料と礼金が発生しません。また独立行政法人が扱う住宅なので安全性と信頼性が高いです。1年ごとに契約更新が必要ですが、自動で更新され負担はかかりません。なお他のゼロゼロ物件と同様に、設備が古かったりや築年数がかさんでいる物件もあるので、居住するのに不備はないかしっかりと確認しましょう。

家賃交渉で初期費用を大幅カット！成功事例と交渉術を徹底解説

物件選びと並行して、ぜひチャレンジしたいのが「家賃交渉」です。家賃交渉は、成功すれば毎月の家賃だけでなく、初期費用も抑えることができる非常に効果的な節約術です。ここでは、家賃交渉の成功事例と、交渉術を徹底的に解説します。

家賃の決め手となる主な要素

家賃は様々な要素によって決められます。そのため家賃交渉を行う際も、家賃を左右する要素を根拠にあげて交渉をした方が説得力が増し、成功率が各段に上がります。まずは、家賃を決める要素を知り、家賃交渉の余地があるのか検討してみましょう。

家賃を決める建物の要素

• 築年数: 新築がもっとも家賃が高く、築年数が増えていくにつれ家賃は安くなる傾向にあります。
• 建物の構造: 鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートは、災害時の耐久性や防音性に優れると言われ、木造の建物よりも家賃が高く設定されやすいです。
• 部屋の位置: アパート・マンションなどの複数階の物件の場合、階数が上がるほど、防犯性・プライバシーの保護や眺望の面において優れているとされ、家賃が高くなりやすいです。また、角部屋は窓の多さや騒音トラブルのリスク低減などの面で、比較的家賃が高いです。立地によっては日当たりの良さによっても値段に差が生じます。
• 設備: 部屋や共用部の設備の充実度合いによって家賃が変動することがあります。例えばコンロの口数や、バス・トイレが別になっているかどうか、共用部分では防犯カメラ・オートロックの設定などが影響する可能性が高いです。いずれも生活の利便性・防犯性の面で家賃に影響します。

家賃を決める環境の要素

• 交通機関の利便性: 沿線の本数、最寄り駅の数、最寄り駅までの距離など、交通機関の充実具合によって家賃が大きく変わります。一般的に最寄り駅から近い方が家賃が高いです。
• 周辺環境: 買い物施設や病院など、生活必需品・サービスの充実具合によって家賃が左右されることがあります。子育て向けの物件の場合、周辺の公園環境が影響することもあります。
• 災害時のリスク: ハザードマップで浸水リスクが低いと判断されている環境は、家賃が高く設定されている可能性があります。

家賃交渉を成功させるための5つの秘訣

家賃交渉を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。ここでは、家賃交渉を成功させるための5つの秘訣をご紹介します。

【秘訣1：交渉のタイミングを見極める】

家賃交渉は、物件の空室期間が長くなっている場合や、閑散期に行うと成功しやすい傾向があります。不動産情報サイトで空室期間を確認したり、不動産会社に直接聞いてみましょう。特に、5月～9月は引っ越しシーズンが終わった後なので、交渉しやすいと言われています。

【秘訣2：具体的な根拠を示す】

「家賃を下げてほしい」とただ伝えるだけでは、大家さんや不動産会社は納得してくれません。周辺の類似物件の家賃相場を調べ、具体的な数字を示しながら交渉することが重要です。不動産情報サイトや近隣の不動産会社で情報を収集しましょう。例えば、「同じエリアの築年数が近い物件は、〇〇円程度で募集されています」と伝えるのが効果的です。

【秘訣3：交渉に応じた際のメリット明確に伝える】

家賃だけでなく、入居時期や契約期間など、大家さんにとってメリットとなる情報を明確に伝えることで、交渉がスムーズに進みやすくなります。例えば、「すぐに契約・入居できます」「2年以上の長期契約を希望しています」など、大家さんが交渉に応じたくなる条件を提示しましょう。

【秘訣4：誠実な態度で交渉する】

横柄な態度や無理な要求は避け、誠実な態度で交渉に臨むことが大切です。大家さんや不動産会社も人間です。丁寧な言葉遣いを心がけ、感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

【秘訣5：複数の物件で交渉する】

一つの物件に絞らず、複数の物件で家賃交渉をしてみるのも有効な戦略です。複数の選択肢を持つことで、交渉を有利に進めることができます。

【交渉で使えるフレーズ集】

• 「周辺の家賃相場を調べたところ、〇〇円程度が相場のようなのですが、家賃を〇〇円にしていただけないでしょうか？」
• 「すぐに契約・入居できますので、家賃を〇〇円にしていただけると嬉しいです。」
• 「〇ヶ月以上の長期契約を考えていますので、家賃交渉に応じていただけないでしょうか？」
• 「フリーレントをつけていただくことは可能でしょうか？」

これらのフレーズを参考に、あなたの状況に合わせて交渉してみましょう。

家賃交渉のタイミングは入居前のみ？

家賃交渉は一般的に入居前に行いますが、入居後に行うことも可能です。入居後に家賃交渉を行うタイミングとしては、住み続けているうちに建物の設備が悪化したり、周辺環境が悪化した場合に行うと良いでしょう。例えば以下のような場合は、一度大家さんや管理人に話をしてみましょう。

• 空き室が多くなってきた場合: 物件の人気が下がっているため、現在よりも安い家賃に交渉できる可能性があります。
• 周辺環境が悪化した場合: 入居後に新たに建てられた住宅などによって、日当たりが悪くなった場合や、買い物施設・病院などがなくなってしまい生活の便
• 周辺環境が悪化した場合: 入居後に新たに建てられた住宅などによって、日当たりが悪くなった場合や、買い物施設・病院などがなくなってしまい生活の利便性が下がった場合などは、建物の立地条件が悪化したと言えます。
• 入居期間が長い場合: 部屋の出入りが少なくなると、不動産会社へ支払う手数料が減ったり、手続き等の手間を省けるため、大家さんは、入居者にできる限り長く住んでもらいたいと考えています。そのため家賃が安くなれば継続的に住むことを条件に交渉を行えば応じてもらえる可能性は高いです。

まとめ

この記事では、引っ越しの初期費用を20万円以下に抑えるための節約術を解説しました。

この記事のまとめ:

• 引っ越し初期費用の内訳と相場を把握し、節約できるポイントを知る
• 仲介手数料無料物件や敷金礼金なし物件を賢く選ぶ
• 家賃交渉術をマスターして初期費用を大幅カット

今回ご紹介した節約術を実践すれば、きっとあなたも引っ越し費用を20万円以下に抑えられるはずです。賢く節約して、理想の新生活をスタートさせましょう！

次のステップ:

さっそく不動産情報サイトで「仲介手数料無料」「敷金なし」「礼金なし」の条件で物件を探してみましょう。気になる物件が見つかったら、不動産会社に問い合わせて、家賃交渉にもチャレンジしてみてください。積極的に行動することで、理想の物件が見つかる可能性が高まります。

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