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    近距離の引っ越しでも、業者に頼むと意外と費用がかさんでしまうものです。かといって業者に頼まず自分たちだけで引っ越し作業をするのも不安がつきまといます。では、引っ越し費用を抑えるためには何から始めるのが良いのでしょうか。
    この記事では、近距離引越しで費用を劇的に抑えるための裏ワザを、単身者と家族向けに分けて徹底解説します!

    【人数別】単身引越しと家族引越し!最適なプランと費用の目安

    近距離引っ越し費用は、人数や荷物量によって大きく変動します。まずは、単身引越しと家族引越しの費用相場と、節約のポイントをそれぞれ見ていきましょう。

    単身引っ越しの費用相場と節約ポイント

    単身引っ越しの費用相場は、同市区町村内の場合は約4.5万円〜6.2万円、同都道府県内の場合は約5.1万円〜6.8万円ほどが目安になります。
    この目安は荷物量の少ない人と多い人の平均から計算しているので、東京都内から隣接する区への引越しを想定した場合、荷物が少ない方であれば5.1万円程度、家財が多い方であれば6.8万円程度と想定されます。

    費用を抑えるためのポイントは、

    • 荷物を最小限にする:不用品を処分し、荷物を減らすことで「単身パック」など荷物が少ない人向けのプランや宅配便での配送も検討できます。フリマアプリやリサイクルショップで不用品を売却すれば、引越し費用に充当することも可能です。
    • 繁忙期を避ける:3〜4月、9〜10月は引越し業者の繁忙期であり、料金が高くなる傾向にあります。これらの時期を避けることで、費用を抑えることができます。
    • 複数の業者から見積もりを取る:最低で三社以上の業者に見積もりを依頼し、価格競争を促しましょう。一括見積もりサイトを利用すると、手間をかけずに複数の業者から見積もりを取ることができます。

    家族引っ越しの費用相場と節約ポイント

    家族引っ越しの費用相場は、同市区町村内の場合は約8.2万円〜15.3万円、同都道府県内の場合は約9.4万円〜19.3万円ほどが目安になります。
    この目安は家族の人数として三人から五人ほどを想定しているので、夫婦と子供2人の4人家族が同じ市内で引っ越す場合、12.6万円ほどになります。

    節約ポイントは、単身引っ越しと同様に、

    • 不用品を処分する:家族が多い分、不用品も増えがちです。フリマアプリやリサイクルショップで売却し費用の足しにしましょう。廃棄する場合は自治体の粗大ごみ回収サービスも検討しましょう。なお、回収まで時間がかかるので要予約です。
    • 繁忙期を避ける:職場の異動や子どもの学校の関係での引っ越しですと、3〜4月、9〜10月の繁忙期を避けることは難しいかもしれません。ですが、料金が高くなる土日祝日を避け、平日を選ぶことで費用を抑えることができます。
    • 複数の業者から見積もりを取る:家族引越しは荷物量も多いため、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討が必要です。値段を正確に割り出すため、訪問見積もりを依頼すると想定外の支出を抑えられます。

    人数別おすすめ引越しプラン比較一覧表

    プラン 単身向け 家族向け 費用目安 節約ポイント
    単身パック ◎ 荷物が少ない単身者に最適 × 荷物が多い家族には不向き 2.3万円~5.5万円 荷物を減らす、宅配便と併用
    ミニ引越しプラン 〇 ある程度の荷物がある単身者 △ 二人暮らしより多い場合は不向き 8千円~(業者による) 平日を選ぶ、時間指定なしにする
    通常引越しプラン △ 単身者の荷物量だと割高に感じやすい ◎ 家族構成、荷物量に合わせて柔軟に対応可能 4.5万円~19.3万円 複数の業者から見積もりを取る、不用品を処分する、繁忙期を避ける
    レンタカー引越し 〇 費用を最大限に抑えたい単身者、近距離 △ 家族だと荷物が多く労力が大きい、運転に自信がある方向け 0.5万円~2万円 自力で運べる範囲、友人・家族に手伝いを依頼
    大型家具のみ配送 ◎ 大型家具だけを運びたい単身者、家族 ◎ 大型家具だけを運びたい単身者、家族 0.5万円~5万円(家具の種類による) 他の荷物は自力で運ぶ、 小さな家具は宅配便を利用する

    ※単身パックの費用目安:LIFULL引越し『クロネコヤマト単身パックの料金やサイズは?梱包したダンボールはいくつつめる?』より参照(2022年12月時点)
    ※ミニ引越しプランの費用目安:引越し侍『荷物が少ない「ミニ引越し」を安くする方法と小さな引越しプランがある業者』より参照(2025年1月時点)
    ※通常引越しプランの費用目安:SUUMO引越し見積もり『引越し費用・料金の相場』より参照(2025年3月調べ時点)
    ※レンタカー引越しプランの費用目安:レントラ便『レンタカーで引越しできる?料金相場と積み込み・運転の注意点も!』より参照(2025年3月調べ時点)
    ※大型家具のみ配送:ミツモアMedia『引っ越しで家電・家具のみ運ぶ料金相場!おすすめの業者と安くする方法』より参照(2025年1月時点)

    ご自身の状況に合わせて、最適なプランを選びましょう。

    近距離引越しを安く済ませる!プロが教える節約術6選

    近距離引越しをさらに安く済ませるための、プロが厳選した節約術を6つご紹介します。誰でも簡単に実行できるのでぜひ試してみましょう。

    1. 不用品を処分して荷物を減らす

    引越し費用は、荷物量に大きく左右されます。不用品を処分することで、引越し料金を大幅に抑えることが可能です。処分方法は主に4つあります。

    • 不用品買取:リサイクルショップや買取業者に依頼し、買い取ってもらいます。ジャンク品でも需要がある場合があるので、まずは売りたいものの査定を依頼しましょう。
    • フリマアプリ・ネットオークション:自分で価格設定できるため、高値で売れる可能性も。ただし、出品や発送の手間がかかるため、時間に余裕がある方向けです。
    • ジモティー:地域密着型のサービスで、大型家具や家電などを直接引き取りに来てもらえます。 大型家具を処分する際に便利です。
    • 粗大ごみとして処分:自治体のルールに従い、計画的に処分します。費用はかかりますが、確実に処分できます。なお粗大ごみの回収には、依頼から回収まで時間がかかる場合があるので、余裕をもって依頼しましょう。

    2. 複数の業者から見積もりを取る

    必ず複数の引越し業者から見積もりを取りましょう。3社以上に見積もりを依頼するのがおすすめです。

    • 一括見積もりサイト:一度に複数の業者に見積もり依頼が可能。ただし、依頼後30分ほどは業者からの電話が多くなる可能性があるため、電話に対応する余裕がある際に行いましょう。
    • 各業者に個別に見積もり依頼:より詳細な見積もりや交渉が可能ですが、その分手間がかかります。時間に余裕がある場合にのみ行いましょう。

    3. 平日や時間帯を指定する

    土日祝日や、午前便は料金が高くなる傾向があります。平日や午後便、フリー便などを選ぶことで費用を抑えられます。

    • 平日引越し:土日祝日よりも安価です。特に、平日の半ばにあたる火曜日から木曜日は比較的業者の手が空いていることが多く、値段も割安です。
    • 午後便・フリー便:午後便は荷物の搬入後の荷解きが引越し日中に終わらない可能性があるため需要が少なく、安めです。フリー便は業者に搬入時間を任せるものです。ただし、時間の融通が利かない場合は、避けた方が良いでしょう。

    4. 梱包資材を自分で用意する

    ダンボールやガムテープなどの梱包資材を業者に依頼すると、費用がかさみます。自分で用意することで節約につながります。

    • スーパーやドラッグストア:不要なダンボールを無料でもらえる場合があります。ただし、サイズや強度がバラバラなため、割れ物には不向きです。
    • ホームセンター:安価なダンボールや梱包資材を購入できます。サイズや強度を選べるため、安心して梱包できます。
    • 100円ショップ:小さな物の梱包材を最も安く入手できます。

    5. 自力でできることは自分で行う

    大型家具や家電は取り扱いが難しかったり、重かったりして自力で運べませんが、それ以外のものは自力で運ぶと人件費の削減につながります。

    • 自分で梱包・荷ほどき:業者に依頼するよりも費用を抑えられるます。ただし、時間と労力がかかるため、時間に余裕がある方向けです。
    • 大型家具の運送のみ依頼:小さな家具や荷物は、自家用車やレンタカーを利用して自力で運ぶことで業者に依頼する家具の点数を抑えます。
    • レンタカー・自家用車で引っ越す:引っ越し費用を最小限まで抑えられます。運転に自信がない場合や、大型家具・家電を運ぶ場合は、避けた方が良いでしょう。

    6. 近隣引越し専門業者を選ぶ

    近距離引越しに特化した業者を選ぶと、より費用をおさえられる可能性が高いです。

    • 地域密着型業者:近距離に特化しているため、費用を抑えられる場合がある。ただし、 業者によっては大型家具の運搬に対応していない場合もあるため、事前に確認が必要です。
    • 口コミサイト:近隣引越し専門業者は業者によって規模やサービス内容が全く異なります。実際に利用した人の口コミを参考に、信頼できる業者を選びましょう。

    レンタカーvs引越し業者?状況別おすすめの選び方と注意点

    近距離引越しの場合、レンタカーを借りて自力で引越しをするか、引越し業者に依頼するか悩む方もいるでしょう。それぞれのメリット・デメリット、おすすめケース、注意点を見ていきましょう。

    レンタカー引越しのメリット・デメリット

    メリット

    • 費用を大幅に抑えられる:引っ越し業者に依頼する事の大半を自力で行うので、業者に依頼する金額より大幅に安くなります。ただし、ガソリン代や高速料金、保険料などが別途かかることを考慮する必要があります。
    • 自分のペースで引越しできる:時間やスケジュールを自由に決められます。ただし、レンタル時間を確認し、時間を超過しないように注意が必要です。
    • 手軽に引越しできる:少ない荷物の場合、手軽に引越しすることができます。ただし、大型家具や家電の運搬には不向きです。

    デメリット

    • 労力が大きい:梱包、荷運び、運転など、全て自分で行う必要があります。準備期間から引っ越し当日まで、引っ越し作業に長時間を要するので、時間に余裕のある時に行いましょう。
    • 大型家具や電化製品の運搬は難しい:一人や少人数での運搬は困難です。また、車種によっては詰め込目ない場合もあります。専用の輸送手段をレンタルするか、引越し業者に依頼することを検討しましょう。」
    • 事故や破損のリスク:専門の業者ではないため、荷物の破損や事故のリスクがあります。荷物の固定をしっかりと行い、安全運転を心がけましょう。

    引越し業者のメリット・デメリット

    メリット

    • 専門の業者に安心して任せられる:梱包、荷運び、輸送を専門業者が代行するので、荷物を安全に運べます。特に大型家具・家電の運搬は、経験豊富な業者に任せるのが安心です。
    • 労力を削減できる:搬出・搬入など自分で行う作業を少なく抑えられます。有料のオプションサービスを利用すると、荷造りや家具の組み立てなど自力で行う部分を最小限にできます。

    デメリット

    • 費用が高くなる傾向がある:レンタカー引越しよりも費用がかさみます。引っ越し業者の価格には決まった額がないので、複数の業者から見積もりを取り、費用を比較検討することをおすすめします。
    • スケジュール調整が必要:業者の予約状況に合わせて日程を調整する必要があります。特に、繁忙期は予約が取りにくく費用も割高になりやすいため、早めに予約することをおすすめします。

    レンタカー引越しがおすすめなケース

    • 荷物が少ない単身者
    • 引越し費用を最小限抑えたい方
    • 荷物を運べる力があり運転に自信がある方
    • 近距離の引っ越し

    引越し業者がおすすめなケース

    • 家族での引越し
    • 荷物が多い方
    • 労力をかけずに引越ししたい方
    • 大型家具・家電を運びたい場合
    • 長距離引っ越し

    レンタカー利用時の注意点

    • 運転免許証の確認:レンタカーの種類によっては、 中型免許が必要な場合があります。事前に運転できる車種を確認しておきましょう。
    • 車両保険の加入:万が一の事故に備えて、車両保険に加入すると良いです。免責金額や補償内容を確認し、自分に合った保険を選びましょう。
    • 元の状態に戻して返却:ガソリンを満タンにして返却する必要があります。ガソリンスタンドの場所や営業時間を確認しておきましょう。
    • レンタル時間を意識:貸出時に設定したレンタル時間を超過すると追加料金が発生する場合があります。時間に余裕を持った計画を立てましょう。
    • 荷物の固定:運転中に荷物が破損しないように、ロープやシートで固定しましょう。 食器類など割れやすいものは、緩衝材も詰め、特にしっかりと固定しましょう。

    業者選びのポイント

    • 見積もりは複数業者から:最低で3社以上から見積もりを取り、費用を比較検討しんます。費用だけでなく、サービス内容や口コミも参考にしましょう。
    • 見積もりは訪問見積もりで:より正確な見積もりを出してもらうために、訪問見積もりを依頼するのがおすすめです。荷物量や大型家具・家電の有無などを正確に伝えましょう。
    • 口コミや評判を確認:インターネットや口コミサイトで業者の評判を確認しましょう。実際に利用した人の口コミを参考に、信頼できる業者を選びましょう。
    • サービスと補償内容を確認:標準のサービス内容や保険の有無を確認しましょう。大型家具の解体や組み立て、設置など希望のサービスがある場合は、そのサービスが含まれているのか、有料のオプションサービスなのか確認が必要です。万が一の事故に備えて、補償内容について確認しましょう。
    • 追加料金の有無を確認:見積もり時に追加料金が発生するケースを確認しましょう。 大型家具の運搬、階段作業、時間外作業などについても、有料になるか確認しましょう。

    まとめ

    単身者と家族では、引越し人数や荷物量に差があるため、最適なプランや節約術が異なります。

    ご自身の状況に合わせて節約術を活用し、場合によっては有料サービスも活用しながら、あなたにとって快適な引っ越しを実現させましょう。

    執筆者

    執筆者

    DOOR賃貸編集部  

    DOOR賃貸運営事務局

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