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引っ越しを終えたら、気持ちよく新生活を始めるために、まずは近隣住民への挨拶が重要です。その時に欠かせないのが、粗品です。初めての挨拶だけに絶対に失敗できませんが、粗品の正しい選び方や予算、マナーに自信がない方が大半なのではないでしょうか。
この記事でわかること
- 粗品の最新人気ランキング
- 費用をおさえつつ満足してもらえる粗品の選び方
- 粗品のマナーと相場
- 粗品の正しい渡し方
粗品について正しい知識を前もち、近隣住民と良い関係を築く第一歩を踏み出しましょう。
【最新版】もらって嬉しい!引っ越し挨拶の粗品人気ランキングトップ3
せっかく粗品を渡すなら、喜んでもらえるような物にしたいですよね。ここでは、もらって嬉しい粗品の最新人気ランキングを、主婦・ファミリー層と単身者・ビジネスパーソン、そして学生という3つの視点からご紹介します。万人受けしやすく、実用的なアイテムを厳選しましたので、粗品選びの参考にしてください。
※いずれも2025年3月時点の当社調べです。
主婦・ファミリー層に人気
第1位:日用品消耗品
毎日使う消耗品は、もらって困らない実用的なアイテムの代表です。洗剤やティッシュなど生活に欠かせないものはもちろん、入浴剤やクリアボトルなど、生活に彩りを与えてくれるものも人気が高いです。事務的にならないよう、デザイン性も工夫が凝らされた物を選ぶと喜ばれやすいです。第2位:エコバック
(バック類)
買い物に欠かせないのがエコバックです。それだけに、既に持っている人も多いですがエコバックは複数持ち歩くこともありますし、おしゃれなデザインや多機能なものを選べば魅力的に感じてもらえる可能性が高いです。第3位:キッチン用品
ハンディチョッパーや文字を書き込める保存容器など、家事を快適にするひと工夫がほどこされた物の人気が高いです。こうしたキッチン用品は自分では買うことをためらう一方、人から贈られると喜ばれる傾向にあります。
単身者(ビジネスパーソン)に人気
第1位:日用品消耗品
(洗剤、サランラップ、除菌グッズなど)
節約志向の強い単身者・ビジネスパーソンにも日用品消耗品はもらって嬉しいアイテムです。単身者は物の置き場に余裕がなく忙しくて買い物に行きづらいため、特にかさばらない量のものや、時々買い足さなければならないものなどが喜ばれやすいです。第2位:食品
(個包装のお菓子、レトルト食品、インスタント食品など)
忙しい単身者にとって、手軽に食べられる食品は重宝されます。個包装のお菓子や、日持ちするレトルト食品、インスタント食品などがおすすめです。第3位:タオル・ハンカチ
毎日使うタオルやハンカチは、いくつあっても困らないアイテムです。今治タオルなど、上質なものを選ぶと、普段使いできるちょっとした贅沢として喜ばれるでしょう。
一人暮らしの学生に人気
第1位:日用品
(洗剤、ティッシュ、トイレットペーパーなど)
アルバイトをしながら一人暮らしをする学生にとって、生活必需品を節約できるのは何よりも喜ばれます。特に、洗剤やトイレットペーパーなど、日用品の中では比較的高価なものをもらえると生活の助けになります。第2位:食品
(お菓子、カップラーメン、レトルト食品など)
一人暮らしをする学生は勉強とアルバイトで忙しく過ごしていることが多く、手軽に食べられてお腹を満たせる食品は大いに喜ばれます。また学校や家で友達と過ごす場面が多く、友達とシェアできるお菓子も人気です。第3位:トートバッグ
(バック類)
学校へ行く際や買い物などちょっとした荷物を運ぶ際に重宝されます。使う場面が多い分、既に持っていることが多いので機能面やデザイン面で工夫があると、喜ばれやすいです。
ランキングを選ぶ上でのポイント
- 実用性:もらってすぐに使えるものが喜ばれます。
- 消耗品:後に残らない消耗品は、相手に気を遣わせません。
- 万人受け:好みが分かれにくいものを選びましょう。
- コンパクトさ:持ち帰りやすいサイズ、かさばらないものが親切です。
引っ越し挨拶の粗品は500円で十分?安く抑えるポイントとおすすめギフト
引っ越し費用は何かとかさみやすく、粗品にはあまりお金をかけたくない方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし大切なのは、気持ちが伝わるちょっとした心遣いです。500円以内の予算でも、喜ばれる粗品を選ぶためのポイントを見ていきましょう。
コスパ最強の引っ越し挨拶の粗品を選ぶポイント
ポイント1:実用的な消耗品を選ぶ
もらって嬉しい粗品の代表は、毎日使う消耗品です。洗剤、入浴剤、食品など、後に物が残らない消耗品がおすすめです。特に日用品は、どのご家庭でも使うもの且つ節約できると嬉しいものなので、喜ばれる可能性が高いでしょう。
ポイント2:個包装で日持ちするものを選ぶ
引っ越しの挨拶は、不在の場合もあります。個包装のお菓子や日持ちする食品なら、時間を気にせず渡せますし、受け取った方もゆっくり消費できます。
ポイント3:相手の家族構成を考慮する
一人暮らしの方には、少量で使い切りやすいもの、ファミリー層には、 量が多く家族の中で一緒に使えるものが喜ばれます。ただし、500円という予算内では、あまり気にしすぎず、誰にでも喜ばれる無難なものを選ぶのがおすすめです。
ポイント4:かさばらないものを選ぶ
粗品は、持ち帰るのも収納するのも、意外と手間になることがあります。特に集合住宅の場合は、エレベーターがない場合もあります。かさばらない、コンパクトなものを選ぶと、相手への負担を減らせます。
ポイント5:プチギフト感を意識する
地味な印象にならないよう、パッケージに工夫がされているものを選ぶと、好印象です。可愛らしいデザインや、おしゃれなラッピングがされたものを選ぶと、500円でも「きちんと選んだ」という気持ちが伝わります。例えば、ちょっとしたリボンをかけたり、メッセージカードを添えたりするだけでも、印象は大きく変わります。
【シーン別】もらって嬉しい!おすすめ消耗品&日用品リスト
具体的にどんな粗品を選べばいいのか、イメージが湧いてきたでしょうか?ここでは、500円以内で購入できる、おすすめの消耗品と日用品をシーン別にリストアップしました。ファミリー層が多い地域、単身者が多いマンションなど、状況に合わせて選んでみましょう。
ファミリー層向け
- キッチン消耗品:
- ジップ付き保存袋:何枚あっても嬉しい!食品保存や整理整頓に役立ちます。
- キッチンペーパー:毎日使う消耗品。キャラクターものや、おしゃれなパッケージも。
- 食器用洗剤:生活必需品。詰め合わせや、香り付きも喜ばれます。
- バス・トイレタリー:
- 入浴剤: 日常に彩りを添える消耗品なので喜ばれやすいです。香りによっては相手の好みではない場合もあるので一般的な香りの製品を選ぶと良いでしょう。
- バスソルト: 特に 女性に喜ばれます。 箱詰めタイプだと手軽です。
- トイレットペーパー:定番ですが、より高級感のあるものや、デザイン性の高いものだと特別感を演出できます。
一人暮らしの方へ
- 食品:
- ドリップコーヒー:手軽に楽しめるドリップタイプは、忙しい方にもぴったりです。
- 紅茶・ティーバッグ: 種類が豊富なパックタイプのセットだと、バリエーションも豊かでおすすめです。
- ミニ調味料セット:醤油、油、塩、だしなど和え物などに使える小容量の調味料のセットなので、場所を取らず消費しやすいです。
- 日用品:
- ミニ洗濯洗剤:一人暮らしにぴったりな小さいサイズで場所をとりません。
- 食器用スポンジ:おしゃれなデザインのものがおすすめです。
- ウェットティッシュ:除菌タイプのものは特に喜ばれやすいです。
誰にでも喜ばれる無難なアイテム
- タオル:
- マイクロファイバークロス:掃除にも使えて便利なため、重宝されやすいです。
- ハンドタオル:日常使いできるシンプルなデザインのものだと無難です。
- 定番の消耗品
- ティッシュペーパー:ボックスタイプではなく、パックタイプだとかさばりません。
- サランラップ:キッチン用品の定番です。使いやすいサイズのものを選びましょう。
粗品選びで失敗しない!押さえておきたいマナーと相場
粗品選びで大切なのは、相場とマナーを守ること。失礼のない粗品選びで、好印象を与えましょう。
引っ越し挨拶の粗品の相場
引っ越し挨拶の粗品の相場は、一般的に500円~1,000円程度が目安とされています。高価すぎるものは相手に気を遣わせてしまうため、このくらいの価格帯で、実用的で喜ばれるものを選ぶのがおすすめです。
なお戸建ての場合は自治会の世話役を担う方が、マンションやアパートの場合は必ず大家さんか管理人がいます。入居の際をはじめ、今後も特にお世話になる可能性が高いため、他の住民よりある程度差額のある粗品を贈り、感謝の気持ちを伝えましょう。
- 戸建ての場合:500円~1,000円程度(自治体の世話役:1,500円~3,000円程度)
- マンション・アパートの場合:500~1,000円程度(大家さん・管理人:1,500円~3,000円程度)
粗品のマナー
- のし
必須ではありませんが、付けると丁寧な印象を持たれ名前も覚えてもらいやすいです。紅白蝶結びのしに「御挨拶」と表書きし、自分の名前を入れます。最近では、のしがあると堅苦しい印象を抱く人も増えてきていますので、代わりにリボンなどでラッピングするのも良いでしょう。 - タイミング
旧居の挨拶は引っ越しの一週間以上前、新居の挨拶は荷物が到着する前が望ましいです。時間帯は、旧居は午後から夕方にかけて、新居は午前10時以降から夕方にかけてが良いです。食事をしている可能性が高い時間に尋ねる事は失礼にあたるため、絶対に避けましょう。 - 不在時の対応
不在の場合は日にちや時間帯を変えて2〜3回は訪ね、それでも会えない際は挨拶状を添えて手荷物を郵送またはドアノブに掛けましょう。 - 渡し方
直接手渡しするのが基本です。伺う前に手紙やメッセージをポストに投函し、挨拶に伺う旨を伝えておくとより丁寧です。部屋番号と名前を名乗り、旧居では退去する旨・引っ越しの日付・今までの御礼を、新居では入居する旨・引っ越しの日付・引っ越しに伴う騒音のお詫びを伝えましょう。 - 避けるべきもの
- 現金・商品券:失礼にあたる可能性があります。
- ブランド品・高価なもの:相手に気を遣わせてしまいます。
- 食品:生ものや賞味期限の短いものは避けましょう。アレルギー持ちの方もいるので、個包装でアレルギー表示があるものだと安心です。
- 洗剤:香りが強いものや、好みが分かれるものは避けた方が無難です。
- 刃物:「縁を切る」という意味合いに捉えられることもあります。
- マット類・敷物:「足で踏みつける」という意味合いに捉えられることもあり、縁起が悪く好まれません。
- 下着類:プライベートなものを贈るのは避けましょう。

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【シーン別】好印象を与える引っ越し挨拶の粗品の選び方と渡し方講座
ここでは、様々なシーンに合わせた粗品の選び方と、さらに好印象を与えるための渡し方をご紹介します。
ファミリー層が多いマンション
- 粗品:日用品消耗品、個包装のお菓子など
- 選び方:家族みんなで使えるものが喜ばれます。洗剤セットや入浴剤、個包装のお菓子などがおすすめです。
- 渡し方:
大人がいる時間帯を狙いましょう。子どもが出てきた場合は口頭の挨拶にとどめ、大人がいるタイミングを見計らって改めて訪問するようにしましょう。部屋番号・名前と簡単な挨拶を簡潔に伝えます。
単身者が多いアパート
- 粗品:日用品消耗品、レトルト食品、タオルなど
- 選び方:コンパクトで、一人暮らしでも使いやすいものがおすすめです。洗剤、入浴剤の詰め合わせや、レトルト食品、品質の良いタオルなどが喜ばれます。
- 渡し方:忙しい方も多いので、手短に済ませるのがスマートです。部屋番号・名前と簡単な挨拶を簡潔に伝えたら粗品を手渡します。
年配のご夫婦が多い地域
- 粗品:タオル、お茶、和菓子など
- 選び方:昔ながらの定番品も喜ばれます。上質なタオルや、日本茶、和菓子などがおすすめです。
- 渡し方:丁寧な言葉遣いを心がけ、落ち着いた態度で挨拶しましょう。部屋番号・名前と簡単な挨拶を簡潔に伝えたら粗品を手渡します。耳の遠い方もいるため、ゆっくりそしてはっきりと話しましょう。
一人暮らしの学生
- 粗品:日用品消耗品、お菓子、入浴剤など
- 選び方:低予算で実用的なものが喜ばれます。洗剤、入浴剤、お菓子など、数百円程度で購入できるもので十分です。
- 渡し方:元気よく、爽やかに挨拶しましょう。部屋番号・名前と簡単な挨拶を簡潔に伝えたら粗品を手渡します。
さらに好印象を与える!渡し方プラスワン
- 笑顔で挨拶:明るい笑顔は、相手に安心感を与えます。
- 自己紹介:部屋番号・名前を含めた簡単な自己紹介をしましょう。
- 感謝の気持ち:退去の際は「今までお世話になりました。」入居の際は「これからお世話になります。どうぞよろしくお願いします。」と、場面に適した感謝の気持ちを伝えましょう。
- 手土産は紙袋から出す:紙袋から出して両手で渡すと、より丁寧な印象になります。

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まとめ
改めてこの記事のポイントです。
この記事のポイント
- 粗品選びに迷ったら:日用品消耗品や食品がおすすめ!
- 相場:500円~1,000円程度。高価すぎないものが◎
- マナーを守って、好印象を与えよう!
- シーン別の選び方で、さらに喜ばれる粗品を!
- 笑顔と感謝の気持ちで、気持ちの良い挨拶を!
引っ越しの挨拶は、新生活を気持ちよくスタートさせるための第一歩です。心を込めて選んだ粗品と、丁寧な挨拶で、近隣住民との良好な関係を築き、その後の生活で困ったことがあれば、頼ることができる関係性を作りましょう。
執筆者

DOOR賃貸編集部
DOOR賃貸運営事務局