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    初めての一人暮らしをするうえで引越しは避けては通れません。特に費用面は、業者選びや節約方法など、気になることがたくさんあるにもかかわらず、何から手をつけて良いか分からず、困ってしまいますよね。

    この記事でわかること

    • 一人暮らしの引っ越し費用の平均
    • 最適な引っ越し業者の選び方
    • 引越し費用の抑え方

    【距離・荷物量・時期別】一人暮らしの引っ越し費用相場はどれくらい?

    一人暮らしの引っ越し費用は、移動する距離や運ぶ荷物の量、引っ越しの時期によって大きく変わります。ここでは、状況ごとの費用相場を詳しく見ていきましょう。

    移動距離別の費用相場

    引っ越しの距離が長くなるほど、費用は高くなる傾向があります。

    移動距離 単身(荷物少) 単身(荷物多)
    ~15km (同市区町村内) 約3.7万円 約5万円
    ~50km (同都道府県内) 約4万円 約5.2万円
    50km~200km (同地方内) 約4.8万円 約6.7万円
    200km~500km (近隣地方程度) 約5.8万円 約8.5万円
    500km~ (遠距離地方) 約7万円 約10.3万円

    SUUMO引越し見積もり(2023年8月時点のデータ) より参照
    ※上記の金額はあくまで目安です。

    同都道府県内の引っ越しであれば、比較的費用を抑えることができます。近隣地方程度遠距離地方になるにつれて移動距離がのび、費用も高額になります。

    荷物量別の費用相場

    引っ越し費用は、運ぶ荷物の量が多いほど高くなります。

    荷物量 閑散期 繁忙期
    段ボール15個以内(一人暮らしレベル) 約4.5万円 約6.3万円
    段ボール15~30個以内(二人~三人暮らしレベル) 約8.7万円 約13.1万円

    引越し侍(2024年1月時点でのデータ)より参照
    ※上記の金額はあくまで目安です。

    荷物が少ないと、費用を大きく抑えることができます。一人暮らしレベルの荷物量であれば、4万円~7万円程度が目安となるでしょう。荷物が多い場合は、10万円を超えることもあります。

    一人暮らしの場合、荷物量は少なめになるケースが多いですが、家具や家電をたくさん持っている方や、実家からたくさんの荷物を運び出す場合は、費用が高くなる可能性があります。

    時期別の費用相場

    引っ越し費用は、時期によって大きく変わります。特に3月~4月は、新生活を始める人が多いため、引っ越しの依頼が集中します。この時期は繁忙期とされ、通常期に比べて費用が2割~3割程度高くなることが多いです。また9月~10月も異動などで引っ越しの需要が高まる時期なので費用が高くなりやすいです。

    時期 費用相場
    繁忙期 (3月~4月) 4.3万円~6.1万円
    通常期 (5月~2月) 3.6万円~5.1万円
    閑散期 (2月、6月~7月、11月) 2.9万円~4.7万円

    価格.com引越しの引越し費用・料金相場より参照

    費用を抑えたいなら、繁忙期を避けて引っ越しの時期を調整するのがおすすめです。2月、6月~7月、11月の閑散期であれば、比較的費用を抑えることができます。

    どうしても繁忙期に引っ越しをしなければならない場合は、早めに業者に見積もりを依頼するなど、できるだけ早く準備を始めるようにしましょう。

    【都道府県別】一人暮らし引っ越し費用相場一覧

    なぜ地域でこんなに違う?引っ越し費用の地域差を徹底解明!

    引っ越し費用は、同じ一人暮らしでも、地域によって大きく変わります。その理由は主に3つあります。

    距離と移動手段

    引っ越し距離が長くなればなるほど、費用が高くなることについては、既にお伝えしましたが、引っ越しの移動手段も費用に影響します。
    通常のトラック輸送だけでなく、北海道や沖縄などの本州から離れた地域への引っ越しとなると、フェリーなどの特殊な輸送手段が必要になる場合があります。その分の費用も上乗せされるため、高くなりがちです。

    都市部と地方の物価差

    一般的に、東京や大阪などの大都市は、地方に比べて物価が高いですが、引っ越し費用にも同じことが言えます。

    都市部では、人件費やガソリン代、駐車場代などが地方よりも高くなる傾向があります。そのため、都市部発着の引っ越しは、地方発着の引っ越しに比べて費用が高くなる傾向があります。特に、東京23区内のような都心部への引っ越しは、他の地域よりも高めに見積もられることが多いです。

    地域特有の事情

    地域特有の事情とは、地域によって引っ越しの難易度や手間が異なるために発生する費用のことを指します。

    例えば、道幅が狭い地域。トラックが入れないような細い道が多い地域では、手運びでの作業が必要になることがあります。そうなると、作業時間が増え、追加料金が発生する可能性があります。

    また、タワーマンションのような高層階の物件が多い地域も注意が必要です。高層階への荷物の搬入には、エレベーターの使用料がかかったり、作業員が増員されたりする場合があります。

    さらに、雪国のような冬に雪が降る地域では、雪の影響で作業が遅れたり、追加の作業が必要になったりすることも考えられます。

    都道府県別の引っ越し費用相場

    ここでは、一人暮らしの平均的な荷物量(段ボール10箱程度)を想定して、3つのパターンに分けて費用相場をまとめました。

    【一人暮らし引っ越し費用相場(目安)】

    都道府県 単身(荷物少) 単身(荷物多)
    北海道・東北 平均3.8万円 平均5.4万円
    関東 平均4.7万円 平均5.9万円
    中部 平均4.8万円 平均6.9万円
    近畿 平均4.4万円 平均6.7万円
    中国 平均5.2万円 平均5.7万円~
    四国 平均4.5万円~ 平均5.1万円~
    九州・沖縄 平均4.2万円~ 平均6.5万円~

    SUUMO引越し見積もりの都道府県別の引越し料金相場(2025年2月調べ)より参照
    ※上記の費用相場は移動距離「~15km未満(同市区町村程度)」で計算したもので、あくまで目安です。実際の費用は、移動距離、時期、業者によって大きく変動します。

    一覧表を見ると、都心部や地方の別なく費用相場が高いところと低いところが混在している事が分かります。引っ越し費用の地域差には地域特有の事情などが複雑に絡み合っていたり、依頼する業者によって相場がまちまちになることがあります。まずはあなたが引っ越しを依頼したい業者で、都道府県の相場を確認してみましょう。

    各都道府県の引っ越し事情と費用の内訳

    各都道府県の引っ越し事情についても少し触れておきましょう。

    東京都

    • 引っ越し事情: 単身者の引っ越しが非常に多いエリアです。特に、春の進学・就職シーズンは繁忙期となり、費用が高くなる傾向があります。
    • 業者の特徴: 引っ越し業者の数が非常に多く、競争が激しいエリアです。
    • 費用の内訳: 基本料金の他に、人件費、車両費、資材費などが含まれます。繁忙期には、繁忙期料金が加算されることも。

    大阪府

    • 引っ越し事情: 東京都と同様に、単身者の引っ越しが多いエリアです。転勤による引っ越しも多く、年間を通して引っ越し需要が高いのが特徴です。
    • 業者の特徴: 大手から中小まで、様々な規模の引っ越し業者が存在します。
    • 費用の内訳: 基本料金、人件費、車両費、資材費などは東京都とほぼ同様です。

    その他地方の道府県

    • 引っ越し事情: 都市部に比べて引っ越し件数は少ないですが、地域によっては特定の時期に集中することもあります。
    • 業者の特徴: 大手業者だけでなく、地域密着型の中小業者も多く活躍しています。
    • 費用の内訳: 都市部に比べて基本料金や人件費が抑えめになる傾向があります。

    費用の内訳は、基本的にどの地域でも大きく変わりませんが、オプション料金には注意が必要です。エアコンの取り外し・取り付けなどは、業者によって料金が異なる場合があるので、見積もり時に確認しましょう。

    東京vs大阪!大都市の引っ越し費用を比較&費用を安く抑える方法

    一人暮らしの引っ越し先として、特に人気が高いのが東京と大阪です。ここでは、東京と大阪の引っ越し費用を徹底的に比較し、賢く費用を抑えるための節約術をご紹介します!

    東京と大阪の引っ越し費用相場をパターン別に比較

    東京と大阪の引っ越し費用相場を、より詳しく見ていきましょう。「都内/府内での引っ越し」「地方から都内/府内への引っ越し」「都内/府内から地方への引っ越し」の3つのパターンで比較してみました。

    【東京 vs 大阪 一人暮らし引っ越し費用相場比較(目安)】

    パターン 東京 大阪
    単身(荷物少) 平均5.0万円 平均4.5万円~
    単身(荷物多) 平均6.1万円~ 平均6.0万円~

    SUUMO引越し見積もりの都道府県別の引越し料金相場より参照(2025年2月調べ)
    ※上記の費用相場は移動距離「~15km未満(同市区町村程度)」で計算したもので、あくまで目安です。実際の費用は、移動距離、時期、業者によって大きく変動します。

    表を見ると、どのパターンでも東京の方が大阪よりも若干費用相場が高めです。ただし、費用相場はあくまで目安。実際の見積もりは、業者によって大きく異なることがあります。

    引っ越し業者選びのポイント!種類・料金・サービスを比較

    引っ越し費用を大きく左右するのが、業者選びです。たくさんの業者がある中で、どこを選べば良いか迷ってしまいますよね。ここでは、引っ越し業者の種類から、料金、サービス内容までを比較し、業者選びのポイントを解説します。

    引っ越し業者の種類

    引っ越し業者には、主に3つの種類があります。

    1. 大手引っ越し業者

      • 例:サカイ引越センター、アート引越センターなど
      • 全国展開しており、料金プランやオプションが充実している
      • 料金は比較的高め
    2. 地域密着型引越し業者

      • 地域ごとに展開しているため、大手よりも料金が安いことが多い
      • サービス内容やトラブル対応の充実度は業者によって異なる
      • 対応エリア・車両数が限られているため対応できない引っ越しもある
    3. 赤帽

      • トラックで引っ越しを請け負う個人事業主の集まりで、単身や近距離引っ越しにおすすめ
      • 料金は比較的安く、融通が利きやすい
      • サービスはシンプル

    大手引っ越し業者は、実績が豊富で、梱包から搬出、搬入、開梱まで、全てを任せられるプランが充実しています。料金は高めですが、安心して引っ越しを任せたい方におすすめです。

    地域密着型引っ越し業者は、大手よりも規模が小さく中小引越し業者とも呼ばれている場合があります。大手と比較し料金が安い傾向があり、地域密着型で、丁寧なサービスを提供している業者もあります。料金とサービスのバランスを重視したい方におすすめです。

    赤帽は、単身引っ越しに特化しており、料金が比較的安いです。自分で荷造りや荷解きをする必要があるなど、自分で負担する作業は多くなりますが、費用を抑えたい方におすすめです。

    料金プランと相見積もりの重要性

    引っ越し業者の料金プランは、業者によって様々です。主なプランとしては、

    • 通常プラン:荷物量や距離、作業時間などによって料金が決まる一般的なプラン
    • 単身パック:専用のボックスに荷物を積み込むプランで、荷物が少ない方向け
    • フリー便:時間帯を指定しないことで、料金が割引になるプラン

    などがあります。

    料金を抑えるためには、複数の業者から見積もりを取る相見積もり**をすることが大切です、そうすることで料金の相場を把握することができますし、業者間の競争が生まれるため、料金交渉もしやすくなります。

    最近では、インターネットで簡単に見積もり依頼ができるサービスも増えています。これらのサービスを利用して、手軽に見積もりを取り、比較検討してみましょう。

    サービス内容の比較ポイント

    料金だけでなく、サービス内容も業者選びの重要なポイントです。各社様々なサービスを提供していますが、特に注目したいのは以下の点です。

    • 梱包・開梱サービス:荷造りや荷解きを手伝ってくれるサービスです。忙しい方や、荷物が多く管理が大変な方におすすめです。
    • 不用品回収サービス:不要になった家具や家電を引き取ってくれるサービスです。引っ越しと同時に不用品を処分したい場合に便利です。
    • エアコンの取り外し・取り付けサービス:エアコンの取り外し・取り付けを専門業者に依頼できるサービスです。自分で手配する手間が省けます。
    • 作業員の指名:女性の一人暮らしで、男性スタッフに抵抗がある場合、女性スタッフを指名できる業者もあります。
    • ペットの輸送:専用スタッフがペットの輸送をてがける業者もあります。
    • ハウスクリーニング:お掃除サービスも展開している業者の中には引っ越しの際にハウスクリーニングサービスも提供している場合があります。忙しくて引っ越し前の掃除に手が回らない人におすすめです。
    • ご近所への挨拶まわり:引っ越しの際に大型トラックなどによる騒音や作業員の往復により近隣住民へ迷惑をかけてしまうことがあります。そうした状況に対し、気配りを示すために挨拶まわりを依頼することもできます。

    業者によって提供しているサービスは様々です。有料か無料かも含め、希望のサービスが提供されているのか、事前に調べてから引っ越し業者を選びましょう。

    【引越し費用を安く抑えたい方必見】引っ越し費用の7つの節約術

    最後に、引っ越し費用を抑えるための7つの節約術をご紹介します。

    不用品を処分する

    引っ越し前に不用品を整理し、荷物量を減らすことで、費用を抑えることができます。フリマアプリやリサイクルショップなどを活用して、不用品を売るのもおすすめです。

    自分で荷造り・荷解きをする

    業者に依頼すると費用がかかる荷造り・荷解きを自分で行うことで、節約できます。引っ越し日に間に合うようであれば、自分でやってみましょう。

    宅配便や郵送を活用する

    小さな荷物や、すぐに使わないものは、宅配便や郵送で送る方が安くなる場合があります。引っ越し業者に見積もりを依頼する前に、検討してみましょう。

    フリー便や混載便を利用する

    時間指定をしないフリー便や、他の人の荷物とまとめて運ぶ混載便は、通常便よりも料金が安く設定されています。時間に融通が利く場合は、これらのサービスの利用を検討してみましょう。

    平日や仏滅を選ぶ

    土日祝日や、引っ越しの需要が高まる大安の日を避けて、平日や仏滅に引っ越し日を選ぶと、費用を抑えられる場合があります。平日割引や仏滅割引を提供している業者もあります。

    引っ越し業者と料金交渉をする

    相見積もりで料金を比較検討していることを伝え、積極的に料金交渉をしてみましょう。複数の業者に見積もりを依頼することで、交渉しやすくなります。

    キャンペーンや割引を利用する

    引っ越し業者が実施しているキャンペーンや割引情報を集めて、積極的に活用しましょう。早割や学割、インターネット割引など、業者によって様々なキャンペーンがあります。

    これらの節約術を実践することで、引っ越し費用を大幅に抑えることができます。ぜひ、あなたのライフスタイルに合わせて、取り入れられる節約術を試してみてください。

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    まとめ

    引っ越し費用は、移動距離荷物量時期都道府県、そして業者選びによって大きく変わります。まずは、自分の状況を把握し、費用相場を理解することから始めましょう。そして7つ節約術を上手に活用することで、費用を抑えながら、スムーズな引っ越しを実現できます。

    初めての一人暮らしは、不安なことも多いかもしれませんが、この記事を参考に、計画的に準備を進めましょう。

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    執筆者

    執筆者

    DOOR賃貸編集部  

    DOOR賃貸運営事務局

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