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    引っ越しといえば、引っ越し業者へ連絡したり、退居・入居準備を進めたりと、とにかく準備に時間がかかり大変そうですよね。特に、電気・ガス・水道などのインフラ手続きは、日常生活の中で触れる機会がないので、何から始めればいいのか、どこへ連絡すればいいのかなどわからないことだらけでしょう。

    この記事でわかること

    • インフラの手続きのスケジュールの立て方
    • 各インフラの停止・開始・移転の手続き方法
    • インフラ費用を無理なく節約する方法

    住所変更・利用開始・利用停止の手続きのステップや、料金、注意点まで、あなたの疑問をまるっと解決します!またあまり知られていないお得な申込方法もご紹介するので、引っ越しにかかる費用の節約にも繋げられるでしょう。

    引っ越しのインフラ手続きは何から始めたらいい?

    引越しの準備は、とにかくやることがたくさんあります。 荷造り、不用品の処分、住所変更の手続きなど…一つ一つが慣れないことで手間取ることも多いですが、中でもインフラ手続きは最重要事項です!
    なぜなら、電気が使えない、ガスが止まっている、水が出ない、という状況では、日常生活を送ることができないからです。 新居に引っ越した初日から快適に過ごすためには、インフラ手続きは絶対に欠かせません。

    インフラの手続きは、大きく分けて3つのステップで進めます。

    ステップ1:退居時の電気・ガス・水道の手続き

    • 電気・ガス・水道の停止手続き:現在住んでいる家(旧居)の電気、ガス、水道の使用停止手続きを行います。
    • 料金の精算:旧居での最後の料金を支払います。

    ステップ2:入居時の電気・ガス・水道の手続き

    • ガス開始手続き:新居でガスを使えるように開始手続きを行います。ガスは開栓作業に立ち会い必要があります。
    • 水道・電気の開始手続き:新居の水道・電気は、基本的に開栓手続きのみで利用開始できます(地域によって水道局への連絡が必要な場合があります)。

    ステップ3:電気・ガス・水道の支払い方法の変更

    • 支払い方法の登録・変更:電気・ガス・水道の料金支払い方法を、新住所での情報に変更します。口座振替やクレジットカード払いなど、便利な支払い方法を選びましょう。

    インフラ手続きは、引越しの1週間前までに申込を完了させることを目安に始めるのがおすすめです。 特に、ガスの開始手続きは開栓作業の立会いが必要になるので、引越しシーズンは混みあう可能性もあります。余裕をもって早めに手続きを始めることで、引越し直前に慌てる心配もなくなります。

    電気・ガス・水道 インフラ手続きをはじめる目安

    • 引越しの2週間前:電気・ガス・水道の停止・開始手続きを開始
    • 引越しの1週間前:Webでの申し込みを済ませておく
    • 引越し当日~引越し後:料金の精算、支払い方法の変更など

    ポイント

    • 早めの行動が安心: 手続きに時間がかかる場合や、書類の不備などがあった場合でも、早めに始めておけば対応できます。
    • Web申し込みを活用:地域やインフラによっては Web申し込みサービスが提供されている場合があります。その場合、24時間いつでも申込が可能で、手続きも簡単です。積極的に活用しましょう。
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    電気の停止・開始手続きのスケジュールは?手順と注意点

    ステップ1:退居時の電気停止手続き

    電気の停止手続きは、現在契約している電力会社のWebサイトまたは電話で行うことができます。

    • Webサイト
      電力会社の会員サイトにログインし、停止手続きのページから手続きを行います。24時間いつでも手続き可能で、簡単に行えます。日程が迫っている場合受け付けてもらえないこともあるので、早めの連絡を心がけましょう。
    • 電話
      電力会社のカスタマーセンターに電話し、停止手続きを行います。受付時間内に連絡する必要がありますが、不明な点などを直接質問できます。また電話の場合は引っ越し当日の停止手続きも受け付けてもらえます。万が一、停止手続きを忘れてしまった際は、電話から連絡するようにしましょう。

    【伝える情報】

    手続きの際には、以下の情報を準備しておくとスムーズです。

    • 現在住んでいる住所
    • 契約者名義
    • お客様番号(検針票や請求書に記載)
    • 電気の停止希望日
    • 電気料金の支払い方法(口座振替・クレジットカード払いなど)
    • 引っ越し先の住所
    • 連絡先電話番号

    【注意点】

    • 立ち会い:基本的に立ち会いは不要ですが、オートロック付きマンションなど立ち会わなければ作業員が停止作業を行えない場合や、電力供給元の設備状況が通常と異なる場合などは、立ち会いが必要になることがあります。
    • 最終月の電気料金:最終月の電気料金は、最後の検針日から停止日まで日割り計算で請求されます。
    • 解約手数料:契約しているプランによっては、解約手数料が発生する場合があります。契約内容を事前に確認しておきましょう。
    • 電力会社を切り替える:2016年から電力自由化により、一般家庭でも様々な電気事業者を利用できるようになりました。引っ越しを機によりお得なプランを展開している電気会社に切り替えを検討してみるのも良いでしょう。なお、切り替えを行う場合は下記の情報を用意しておきましょう。
      • 現在契約している電力会社の名前
      • 本人確認ができる書類(健康保険証や運転免許証など)
      • 現在契約しているお客さま番号(検針票や請求書に記載)
      • 電気の切り替え希望日
      • 供給地点特定番号(検針票に記載されている22桁の番号。現在契約している電力会社に問い合わせて確認することもできます)
      • 連絡先電話番号

    ステップ2:入居時の電気開始手続き

    【手続き方法】

    電気の開始手続きは、新居の地域の電力会社のWebサイトまたは電話で行うことができます。引っ越し当日から電気を使えるように、遅くとも引っ越しの3日前までに手続きを完了させておくことをおすすめします。

    • Webサイト:電力会社のWebサイトから、開始手続きのページに進み、必要事項を入力します。
    • 電話:電力会社のカスタマーセンターに電話し、開始手続きを行います。

    【伝える情報】

    手続きの際には、以下の情報を準備しておきましょう。

    • 契約者名義
    • お客様番号(検針票や請求書に記載)
    • 電気の開始希望日
    • 電気料金の支払い方法(口座振替・クレジットカード払いなど)
    • 引っ越し先の住所
    • 連絡先電話番号
    • 電気料金プラン

    【注意点】

    • ブレーカー:新居に到着したら、まずはブレーカーを確認しましょう。ブレーカーが「切」になっている場合は、「入」にすることで電気が使えるようになる場合があります。
    • 立ち会い:立ち会いは基本的に不要ですが、新居にエコキュートがついている場合は立会いが必要になる場合があります。
    • 供給開始日:申し込みが未完了であってもブレーカーを上げれば電気を使うことができます。ただしスマートメーターの場合は事前に契約を済ませておかなければ当日に使うことはできません。

    【ポイント】

    • 利用停止と利用開始の連絡は同時に:利用停止手続きと利用開始手続きは同時に行っても問題ありません。一度に申し込みを済ませることで、手続きを忘れることなく、入居日までに確実に電気環境を整えることができます。
    • 契約アンペア数の見直し: 一人暮らしの場合、20~30A(アンペア)程度が一般的ですが、家電の使用状況に合わせて変更も可能です。 契約アンペア数を上げると基本料金は上がりますが、ブレーカーが落ちにくくなります。アンペア数を見直したい場合は契約している電力会社へ連絡し、変更を申し込みましょう。なおアパート・マンションなどの場合は管理人か大家さんから承諾を得る必要がある場合はあるので、注意しましょう。

    ガスの停止・開始手続きのスケジュールは?手順と注意点

    ガスの種類は大きく分けて「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2種類あり、種類によって料金体系や手続き方法が異なります。

    都市ガス


    地下のガス導管を通して供給されるガスです。都市部を中心に普及しており、災害時の復旧の速さと比較的安定した料金体系が特徴ですが、供給地域が限られています。また使用するには専用のガス機器が必要です。

    プロパンガス


    液化石油ガスを各家庭や事業所に設置されたガスボンベから供給するガスです。都市ガスに比べて供給エリアが広く、災害に強い点が特徴です。一方で、料金が変動しやすく且つ高い傾向にあり、敷地内にガスボンベを設置する必要があります。

    ステップ1:退居時のガス停止手続き

    • ガス会社への連絡: 契約しているガス会社に電話、またはインターネットで連絡します。

      【伝える情報】

      • 契約者名
      • 住所(旧居)
      • お客様番号(検針票や請求書に記載)
      • 停止希望日
      • 連絡先電話番号
      • 支払い方法(口座振替、クレジットカード払いなど)

    【注意点】

    • 繁忙期は早めに連絡: 引っ越しシーズン(3~4月、9~10月)はガス会社も繁忙期になります。早めに連絡するようにしましょう。
    • 最終月のガス料金: 日割り計算になるかどうかは、ガス会社によって異なります。事前に確認しておきましょう。
    • 立ち会い: 基本的に立ち会いは不要ですが、オートロック付きマンションなど立ち会わなければ作業員が停止作業を行えない場合や、警報機やガス機器の撤去をしてもらいたいなどの場合は、立ち会いが必要になることがあります。

    ステップ2:入居時のガス開始手続き

    • ガス会社への連絡: 引っ越し先のガス会社に電話、またはインターネットで連絡します。
      • 都市ガスの場合: 原則として、旧居と同じガス会社に連絡します。
      • プロパンガスの場合: 自分でガス会社を選ぶことができます。料金やサービスを比較検討しましょう。

      【伝える情報】

      • 契約者名
      • 住所(新居)
      • 使用開始希望日
      • 連絡先電話番号
      • 支払い方法(口座振替、クレジットカード払いなど)
      • 立ち会い希望日(希望がある場合)
    • 立ち会い日の調整: ガスの使用開始の際は必ず作業員の開栓作業に立ち会う必要があります。立ち会いの希望日を伝え日程を調整しましょう。
    • 開栓作業と点検: 立ち会い日に作業員が開栓作業を行い、ガス漏れがないか、ガス機器が正常に使えるかなどを点検します。作業時間は30分程度です。

    【注意点】

    • ガスの開始日: ガスの使用を開始するうえで開栓作業への立ち会いは必須です。入居日の当日にガスが使えることが望ましいので、遅くとも入居日の3日前までに手続きを完了させましょう。
    • 利用停止と利用開始の連絡は同時に:利用停止手続きと利用開始手続きは同時に行っても問題ありません。一度に申し込みを済ませることで、手続きを忘れることなく、入居日までに確実に電気環境を整えることができます。
    • ガスの開始手続きが引っ越し当日になった場合:できる限り早くガス会社へ連絡しましょう。連絡時間が早ければ当日の開栓作業が可能な場合もありますが、遅い時間に連絡した場合、繁忙期の場合は対応が難しい可能性が高いです。

    【ポイント】

    • 都市ガスとプロパンガス: ガスには、都市ガスとプロパンガス(LPガス)の2種類があります。 住む物件によってどちらのガスが供給されているか確認しましょう。
    • 引っ越し先でガスの種類が変わる場合:プロパンガス・都市ガスの一方からもう一方へ変更がある場合、それまで使っていたガス機器を買い替える必要があります。新居で開始するガスに合ったガス機器を購入し不要となったガス機器は処分しておきましょう。

    水道の停止・開始手続きのスケジュールは?手順と注意点

    ステップ1:退居時の水道停止手続き


    連絡方法は、電話、オンラインから選択できます。水道局の公式サイトで、手続き方法を確認しましょう。

    【伝える情報】

    • 契約者名
    • お客様番号(水道の検針票や領収書に記載)
    • 現住所
    • 引っ越し先の住所
    • 停止希望日
    • 連絡先の電話番号
    • 支払い方法(口座振替の場合は口座番号、クレジットカードの場合はカード番号)
    • 最終料金の支払い方法:水道の最終料金の支払い方法は、主に以下の3つです。
      • 口座振替:口座振替を利用している場合は、最終料金も口座から引き落とされます。
      • 納付書払い:水道局から納付書が郵送されるので、コンビニエンスストアや金融機関、水道局窓口で支払います。
      • 停止日にメーターを確認しに来た作業員に現金で支払い:立ち会いが必要な場合に限られます。
        支払い方法は水道局によって異なる場合があるため、手続きの際に確認しましょう。

    【注意点】

    • 繁忙期は早めに連絡: 引っ越しシーズン(3~4月、9~10月)はガス会社も繁忙期になります。早めに連絡するようにしましょう。
    • 最終月の水道料金: 最後の検針日から停止日までの日割り計算になります。
    • 立ち会い: 基本的に立ち会いは不要ですが、オートロック付きマンションなど立ち会わなければ作業員が停止作業を行えない場合は必要になります。

    ステップ2:入居時の水道開始手続き


    連絡方法は、電話、オンライン、郵送から選択できます。水道局の公式サイトで、手続き方法を確認しましょう。郵送する場合は、利用開始に伴い玄関や郵便受けに置かれている「水道開始申込書」に、必要事項を記入して水道局に送りましょう。

    【伝える情報】

    • お客様番号(不明な場合は空欄でも可)
    • 契約者名
    • 新住所
    • 入居日
    • 連絡先の電話番号
    • 支払い方法(口座振替、クレジットカード、納付書から選択)

    【注意点】

    • 立ち会い:基本的に立ち会いは不要ですが、オートロック付きマンションなど立ち会わなければ作業員が停止作業を行えない場合は必要になります。
    • 利用停止と利用開始の連絡は同時に:新居と旧居が同じ市区町村内であれば同じ水道局の管轄になるため、利用停止・利用開始の手続きを同時に行うことができます。
    • 水道の開始手続きが引っ越し当日になった場合:手続きが未完了であっても入居日初日から水道を使うことはできますが、できる限り早くガス会社へ連絡しましょう。

    【ポイント】

    • 支払タイミング:水道料金の支払いは2カ月ごとです。
    • 引っ越し先でガスの種類が変わる場合:プロパンガス・都市ガスの一方からもう一方へ変更がある場合、それまで使っていたガス機器を買い替える必要があります。新居で開始するガスに合ったガス機器を購入し不要となったガス機器は処分しておきましょう。
    • アパート・マンションでの手続き:管理人や大家さんが棟全体の水道について水道局と一括委契約している場合があります。その場合は利用開始の手続きは不要になるので、確認しておきましょう。

    引っ越しを機に見直そう!電気・ガス・水道代を節約する方法

    インフラ手続き自体には、立ち会いの有無にかかわらず基本的に手数料はかかりません。 ただし電気、ガス、水道の停止月の料金は、基本的に日割り計算となります。

    手続き簡単&インフラの節約 セット割引プラン

    電気とガスは、それぞれ2016年と2017年に自由化されたことで新規参入社が増え、各社がお得なプランを提供しています。中でも電気とガスをまとめて申し込むセット割引プランが各社で充実しています。また、電気とガスに加えてインターネットのセット申し込みによる割引も、通信キャリア会社を中心に提供されています。

    インフラの手続きを一つの会社にまとめることができれば、セット割引プランによる節約ができるだけでなく、今後の手続きも楽になります。

    【ポイント】

    • 各社のキャンペーンを比較: 複数の会社のキャンペーンを比較して、一番お得な会社を選びましょう。
    • まずは各インフラのプラン見直しから始めるのもアリ: 無理にインフラを一つの会社に集約させずとも、各インフラのプランを見直すだけで、十分な節約につながります。電気の契約アンペアを見直したり、ガスの種類を見直すことなど、誰にでも簡単にできる方法があります。
    • 日常生活から見直す水道光熱費は普段の生活で使う量を節約するだけでもかなり費用を抑えられます。ガス料金を節約するには、お風呂の追い焚きを減らしたり、シャワーの時間を短くすること。水道料金を節約するには、節水コマを使ったり、お風呂の残り湯を再利用することなど、誰でも簡単に実現できる節約方法がたくさんあります。

    まとめ

    今回の記事では、引越し時の電気・ガス・水道のインフラ手続きについて、全体像から具体的な手続き方法、料金、注意点、スケジュール、そしてインフラ費用の節約方法まで詳しく解説しました。
    インフラの手続きは何かと複雑になりがちですが、こうして全体像をつかんだ今、スケジュールにさえ気をつければ誰でも簡単にできそうに思えませんか?

    最後に、各インフラの手続きステップをまとめたリストをご紹介します。手続きをする際はこのリストを活用し、手続きの漏れがないようにしましょう。

    【引越しインフラ手続きチェックリスト】

    • [ ] 引越しの2週間前になったら、インフラ手続きを開始する
    • [ ] 電気・ガス・水道の停止手続きをWebまたは電話で行う
    • [ ] 電気・ガスの開始手続きをWebまたは電話で行う(ガスは立ち会い必須!)
    • [ ] 水道の開始手続きが必要か確認する(自治体による)
    • [ ] 料金の支払い方法を登録・変更する
    • [ ] Web申し込みでお得なキャンペーンがないかチェックする
    • [ ] 電気・ガス・水道の契約内容や料金体系を確認する

    ※本記事の情報は2025年3月時点のものです。最新の情報は各電力会社、ガス会社、水道局の公式サイトをご確認ください。

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    【引っ越し 住所変更】手続き完全ガイド!期限・場所・書類を徹底解説

    引っ越し時の住所変更手続きを完全ガイド!転出・転入届、国民健康保険、運転免許証など、必要な手続き、期限、場所、書類を徹底解説。忘れがちな手続きや、スムーズに進めるコツ、相談窓口も紹介。この記事を参考に、新生活をスムーズにスタートさせましょう!

    執筆者

    執筆者

    DOOR賃貸編集部  

    DOOR賃貸運営事務局

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