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初めて一人暮らしをするときに、初期費用としてどのくらいのお金を用意しておけばよいか知っていますか?

一人暮らしには契約費用や引越し費用、家具・家電の購入費など、何かとお金がかかります。想像よりも大きな出費だったので、引越し後はしばらく節約生活を送っていた……という話もあります。

結論から言うと、家賃6〜8万円の賃貸物件に入居する場合、初期費用は40~50万円が目安になります。(※家賃や引越し距離などによって異なります)

この記事では、これから一人暮らしを始めようと考えている方のために、引越しにかかる初期費用の種類や、初期費用を賢く抑えるポイント、節約方法などを解説します。

目次・一覧

    一人暮らしの初期費用はいくらかかる?家賃の実質5〜7ヵ月分を準備



    これから一人暮らしを始めるけど、どんな初期費用がかかるのか、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。あとでお金が足りなくなった!とならないためにも、初期費用の種類を知っておきましょう。

    一人暮らしにかかる初期費用の内訳は、大きく分けて3つ。

    1.賃貸物件の契約時にかかる「契約費用」
    2.新居に引越しする際にかかる「引越し費用」
    3.入居後の新生活で使う「家具や家電、生活用品を買い揃える費用」

    これらの初期費用を合計すると、家賃5〜7ヵ月分程度がかかると言われており、家賃6万円の場合は30〜42万円、家賃8万円の場合は40〜56万円が初期費用の目安になります。 (※家賃や引越し距離などによって異なります)

    次の章から、それぞれの費用がどのくらいかかるのか、具体的に見ていきましょう。

    賃貸物件を借りるときに支払う契約費用



    一人暮らしを始めるとき、まずかかるのが「契約費用」です。初期費用の中で最も大きなボリュームを占めるため、前もってどんな費用がかかるのかを知っておきましょう。

    賃料(家賃・共益費・管理費)

    賃貸マンションやアパートを借りる際に、借主が貸主に支払う費用を「家賃」と言います。
    賃貸物件では、家賃以外にも入居者が共同で利用する設備や施設を維持するための費用として「共益費・管理費」が必要になることも。
    月々に負担する賃料は、家賃と共益費・管理費を合算した額になると覚えておきましょう。

    賃貸物件では、入居前に入居月と翌月分の賃料を支払うのが一般的で、これを「前家賃」と言います。
    月の途中から入居する場合は、ひと月の家賃を月の日数で割り、その月の最終日までの日数分の家賃(日割り家賃)を支払うことになります。

    例1:家賃6万円の物件に9月1日から入居する場合の前家賃
    9月分の家賃 6万円
    合計 6万円
    (※入居日が1日の場合は、入居月の家賃のみを支払うのが一般的です)

    例2:家賃6万円の物件に9月16日から入居する場合の前家賃
    9月分の家賃 3万円(1日分の家賃2,000円×15日分)
    10月分の家賃 6万円
    合計 9万円

    敷金

    敷金とは、賃貸物件を借りる際に、借主が貸主に対して預けておくお金のこと。
    敷金は、借主が部屋を汚したり、損傷したりした場合のクリーニング代や修繕費などに使われ、残りは退去時に借主に返金されるという仕組みです。部屋を故意に傷つけたり汚した跡が無い状態、つまり「原状回復」されているようであれば、退去時に敷金の全額が返却されます。
    敷金の額は地域や物件によって異なりますが、家賃の1ヵ月分が必要と考えておきましょう。

    また、「ペット可」の賃貸物件でペットを飼育する場合、敷金を1〜2ヵ月分多く支払うとする賃貸借契約がありますが、これはペットを飼育しない場合に比べて、原状回復の費用が多くかかるため。ペット可の賃貸物件と一般的な賃貸物件では、敷金が異なる場合もあるので注意しましょう。

    礼金

    礼金は、物件を貸してくれた貸主に対して、謝礼として支払うお金のこと。
    敷金同様に家賃の1ヵ月分が目安となりますが、あくまでお礼として支払うための費用であるため、敷金と違って、退去時に返金されることはありません。
    人気のエリアや物件の場合、礼金が2ヵ月分に設定されている場合もあるので注意しましょう。

    仲介手数料

    仲介手数料とは、物件の紹介・案内や、契約関連の取りまとめを行う不動産会社に対して支払う紹介料のことです。賃貸物件を借りる場合、仲介手数料の上限は「家賃1ヵ月分+消費税」と定められており、家賃1ヵ月分が目安となるでしょう。

    部屋を探していると「家賃0.5ヵ月分」という物件がありますが、これは、不動産会社が借主と貸主の双方から0.5ヵ月分ずつ受け取ることができるためです。初期費用を抑えることができるので、物件を探す際に確認しましょう。

    火災保険料

    賃貸物件を借りる際に、必ず加入を求められるのが火災保険。借りている部屋で火災や水漏れが起きてしまい、所有する家具や家電が損傷したり、隣の家や階下の部屋、建物に損害を与えたりした場合に補償してもらうことができます。

    賃貸契約の際、不動産会社から火災保険のプランを提示されることがほとんどで、保険料は2年間で1〜2万円が目安となります。不動産会社を通さずに、個人で火災保険のプランを探して加入することもできます。

    保証会社手数料

    賃貸物件を借りるとき、ほとんどのケースで保証人が必要になります。もしも借主が家賃を滞納した場合に、代わりに家賃を支払ってくれる人がいないと、貸主が困ってしまうからです。

    初めて一人暮らしをする場合、親や親戚を保証人に立てるのが一般的ですが、事情があって親や親戚に頼みにくいという場合、保証会社に手数料を支払うことで、保証人を立てなくても賃貸契約を結ぶことが可能です。
    保証会社によって支払う手数料は異なりますが、初回契約時に家賃の0.5〜1ヵ月分、その後毎月家賃の数%、更新の際に1万円といったお金がかかります。

    鍵の交換費用

    賃貸契約を行う際には、原則入居前に新しい鍵に付け替えます。地域によって異なりますが、鍵交換費用は入居者が負担し、契約時に他の契約金とあわせて支払うケースがほとんどです。
    交換費用は鍵の防犯性によって差があり、シリンダーキーなら1万円、ディンプルキーなら2万円ほどかかると見ておきましょう。

    ごくまれに、鍵交換を行わないとする覚書を取り交わすこともできますが、前の入居者が鍵を複製していた場合、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もなくはありません。費用はかかりますが、防犯対策として交換しておいた方が安心でしょう。

    距離」や「時期」によって変わる引越し費用



    賃貸契約が無事終わったら、次は引越しの準備。引越し費用は「荷物の量」や「移動する距離」、「時期」によって大きく変わりますが、初めての一人暮らしの場合、荷物の量はまだ多くないため、概ね3〜8万円程度が引越し費用の相場となります。

    ここでは距離と時期によって引越し費用がどのくらい変わるのか、相場を紹介します。

    同じ市区町村・都道府県など、近距離に引越しする場合

    ■通常期(5〜1月)の引越し費用の相場

    1 近距離(15km以内)の同市区町村への引越し
    ・3万3,000円〜4万8,000円

    2 近距離(50km以内)の同都道府県内への引越し
    ・4万2,000円〜5万円

    荷物の多い単身者の場合、使用するトラックの大きさが変わるため、引越しの費用も変わります。
    引越し業者によって異なりますが、荷物の少ない場合と比べて1万円程度高くなることが多いようです。

    別の都道府県・別の地方など、中距離~遠距離に引越しする場合

    ■通常期(5〜1月)の引越し費用の相場

    1 中距離(100km以内)の近隣都道府県への引越し
    ・4万7,000円〜6万2,000円

    2 中距離(200km以内)の同一地方内への引越し
    ・5万円〜8万2,000円

    3 遠距離(500km未満)の近隣地方への引越し
    ・5万7,000円〜9万5,000円

    4 遠距離(500km以上)にある別の地方への引越し
    ・6万8,000円〜12万円

    県外などに引越しする場合は、トラックのチャーター費用や作業員の人件費、有料高速道路利用料などが含まれるため、移動する距離に応じて高くなるのが普通です。

    引越し費用が高騰する繁忙期(2〜4月)に注意!

    引越し業界は2〜4月が繁忙期で、それ以外の5~1月が通常期になります。
    入学や就職など新生活を迎える人の多い2〜4月は、引越しの依頼が集中し、作業員やトラックが不足することから、通常期より引越し費用が高くなりがちです。曜日や時間帯によって、数万円単位で差が出ることもめずらしくありません。
    どうしても繁忙期に引越ししなければならないという場合を除き、通常期に引越しをすることも検討しましょう。ここでは、繁忙期の引越し費用相場を紹介します。

    ■繁忙期(2〜4月)の引越し費用の相場

    1 近距離(50km以内)の同一市区町村への引越し
    ・4万2,000円〜5万4,000円

    2 中距離(100km以内)の近隣都道府県への引越し
    ・5万5,000円〜10万2,000円

    3 遠距離(500km以上)にある別の地方への引越し
    ・6万9,000円〜13万2,000円

    引越し会社によっては、荷物の少ない単身者を対象とした「単身者パック」などのお得なプランを用意していることもあるため、活用するのも良いでしょう。
    各引越し業者の単身者パックの料金やサイズについて、まとめましたので参考にしてください。

    ■単身者パックの料金目安

    引越し業者 名称 料金 横幅×奥行×高さ(cm)
    日本通運 単身パック 19,800円〜 108×74×155
    ヤマトホームコンビニエンス 単身者向け引越サービスわたしの引越 15,400円〜 104×104×170
    サカイ引越センター 小口便引越サービス 要問い合わせ 105×75×144
    西濃運輸 カンガルー単身MAX+1 41,800円 115×128×170

    最低限必要な家具・家電、生活必需品の購入費用



    契約費用や引越し費用に加えて、新生活で使う家具や家電を準備するお金も必要です。特に初めての一人暮らしでは、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの大型家電を買い揃える必要があり、想像以上にお金がかかります。

    ここでは、初めての一人暮らしに必要な家具や家電、生活雑貨を紹介しながら、大まかな費用についてまとめました。

    インテリア

    布団・ベッド 1万円〜
    テーブル 5,000円〜1万円
    ソファ・椅子 1万円〜2万円
    収納棚・タンス 5,000円〜1万円
    テレビ台 5,000円〜1万円
    カーテン 3,000円〜


    新生活をスタートするにあたって、寝具を買い揃える人も多いもの。
    まずは布団とベッドのどちらを選ぶかによって、かかる費用も異なります。
    また、家でご飯を食べるときにはテーブルが必要になります。
    テレビを見るときや読書をするときに便利なのが、ソファや椅子。一人暮らしの場合スペースが限られていることが多いので、広さに応じてソファベッドなどを検討するのも良いでしょう。

    食器や衣類などを収納するために、収納棚やタンスも忘れずに用意しましょう。備え付けの棚やクローゼットがあれば、購入する必要はありません。
    テレビは床に直置きすると見づらいので、テレビ台も用意しましょう。
    そして引越しをする際に、つい見落としがちなのがカーテン。プライバシーを守るために、入居当日から必要になります。

    家電

    冷蔵庫 2万円〜3万円
    洗濯機 2万円〜4万円
    テレビ 2万円〜3万円
    電子レンジ 1万円〜
    炊飯器 1万円〜1万5,000円
    掃除機 1万円〜2万円
    エアコン 4万円〜5万円
    照明 5,000円〜1万円
    ドライヤー 3,000円〜1万円


    一人暮らしをする上で欠かせないのが冷蔵庫と洗濯機。サイズや価格帯など様々なものがありますが、一人暮らし用なら、冷蔵庫は150L、洗濯機は容量5kgのサイズがおすすめです。
    テレビはサイズによって価格が異なり、サイズが大きくなるほど金額も高くなります。間取りに合ったサイズを選びましょう。
    一人暮らしだとご飯を準備する時間が足りないこともあるので、作り置きの料理を温めたり、冷凍食品を解凍したりするのに便利な電子レンジを揃えておくといいでしょう。
    また、掃除機もコンパクトなサイズの物で十分ですので、買い揃えましょう。

    まれにマンションやアパートによっては、エアコンや照明が付いていないことも。内見の際に忘れずに確認しておきましょう。特に、引越し時期が真冬や真夏の場合、エアコンは必ず必要になります。エアコンを購入する場合は、エアコン本体の価格だけでなく、取り付け費用も確認しておきましょう。
    一人暮らしをする上で意外と重要な家電がドライヤー。特に髪の長い女性にとってドライヤーは必須とも言える家電アイテムです。ヘアケア用品なども忘れずに準備しましょう。

    生活用品

    キッチン用品(鍋、フライパン、包丁など) 1万円〜
    食器 2,000円〜
    消耗品(ティッシュペーパー、トイレットペーパーなど) 600円〜
    洗濯用品(洗剤、柔軟剤など) 1,500円〜
    日用品(スポンジ、台所用洗剤など) 1,500円〜
    入浴用品(シャンプー、コンディショナーなど) 1,500円〜
    洗面用品(歯ブラシ、歯磨き粉、洗顔フォーム、タオルなど) 800円


    一人暮らし初日から必要になるのが、生活用品です。親元で暮らしていると、キッチン用品や日用品などを自分で購入する機会は多くありませんが、一人暮らしをするとなると、自分で用意しなければなりません。
    特に忘れがちなのがトイレットペーパーです。引越しが終わったのが夜でお店が開いてない……ということもあるので、引越し当日までに用意しておくのが良いでしょう。

    生活用品は買うものが多いため、全て買い揃えるとなると費用もかさむばかりか、結局使わない生活用品が出てくることも。最初は最低限で揃えて、生活しながら必要なものを買い揃えると無駄な出費を抑えることができるのでおすすめです。

    家賃別に初期費用をシミュレーション!



    ここまでの内容で、一人暮らしにかかる初期費用の種類や金額の目安はご理解いただけたかと思います。

    では、あなたのケースではどれくらいかかるのか、具体的な例を紹介しますので、実際に計算してみましょう。

    例1: 大阪府→神奈川県 家賃5万円(ワンルーム)の場合の初期費用

    • 入居日:6月20日
    • 敷金:家賃1ヵ月分
    • 礼金:なし
    • 仲介手数料:0.5ヵ月分
    • 火災保険料:2年間で1万5,000円
    • 鍵交換費用:シリンダーキー1万円
    • 保証会社:利用なし
    • 引越し費用:5万5,000円と設定
    • 家具・家電、生活雑貨の購入費用:8万円と設定
    日割り家賃 1万6,666円
    翌月分の家賃 5万円
    敷金 5万円
    礼金 0円
    仲介手数料 2万5,000円
    火災保険料 1万5,000円
    鍵交換費用 1万円
    引越し費用 5万5,000円
    家具・家電・生活雑貨 8万円
    合計 30万1,666円(家賃の約6ヵ月分)


    例2:東京都→東京都 家賃7万円(1K)の場合の初期費用

    • 入居日:7月1日
    • 敷金:家賃1ヵ月分
    • 礼金:なし
    • 仲介手数料:0.5ヵ月分
    • 火災保険料:2年間で1万5,000円
    • 鍵交換費用:ディンプルキー2万円
    • 保証会社:利用なし
    • 引越し費用:4万5,000円と設定
    • 家具・家電、生活雑貨の購入費用:家具・家電付きの物件のため生活雑貨のみ1万円と設定
    当月分の家賃 7万円
    敷金 7万円
    礼金 7円
    仲介手数料 3万5,000円
    火災保険料 1万5,000円
    鍵交換費用 2万円
    引越し費用 4万5,000円
    生活雑貨 1万円
    合計 33万5,000円(家賃の約5ヵ月分)

    初期費用がどれくらいかかるのかは、物件や契約内容、地域によって大きく変動します。とはいえ、最低でも家賃の5ヵ月分はかかるため、できるだけ安く抑えたいものです。

    そこで次の章では、初期費用ごとに費用を安く抑えるための方法を紹介します。

    初期費用を抑えるポイント・節約方法[契約費用編]


    どんな物件を借りるか、どんな賃貸契約を結ぶかで、初期費用は大きく変わります。 ここでは、契約費用を安く抑えるポイントを紹介します。

    フリーレント物件を狙って家賃を節約

    フリーレント物件とは、「一定期間家賃が無料になる物件」のこと。
    無料になる期間は決まっているわけではなく、入居までの日割り分や2〜3週間分という物件もあれば、1ヵ月分の家賃が無料になる物件も。これは、空室が続いている物件などで、早く住む人を決めたい大家さんが行うサービスのようなものです。
    近年、フリーレント物件は増えており、初期費用を安く抑えたい方はぜひ注目したいポイントです。フリーレントが付いていない物件でも、交渉次第でフリーレントを付けてもらえる場合があるので、不動産会社に相談してみると良いでしょう。

    敷金・礼金0円の「ゼロゼロ物件」を探す

    部屋を探していると、敷金0円、礼金0円の「ゼロゼロ物件」を目にすることがあります。
    これは文字通り、敷金も礼金も無料の物件で、初期費用の負担を大幅に軽減できるというメリットがあります。
    入居者にとってみれば喜ばしいことではありますが、敷金が0円であるため、家賃を滞納する入居者に対して厳しい取り決めを設定していたり、部屋の修理費やクリーニング代が高額になったりするケースもあります。
    ポイントは入居前に家賃滞納時や原状回復費用の取り決めを契約書でしっかり確認すること。上手に活用すれば、初期費用を抑えてお得に部屋を借りることができます。

    初期費用を分割できる?クレジットカード払いOKの物件を見つける

    最近増えつつあるのが、初期費用を現金ではなくクレジットカードで分割払いできるサービス。
    不動産会社によっては、初期費用だけでなく家賃もカード払いに対応していることもあるため、不動産会社を選ぶ際に着目してみましょう。
    クレジットカード払いができるメリットは、カードのポイントがたまること。支払い総額の1%がポイント還元されるクレジットカードであれば、初期費用が50万円の場合、5,000円のポイントが貯まる計算です。
    ただし、クレジットカードには利用限度額が定められており、出費の多い月などは利用できない場合もあるため、注意しましょう。

    初期費用を抑えるポイント・節約方法[引越し費用編]


    前述したように、引越し費用は「荷物の量」や「移動する距離」、「時期」によって変動します。つまり、引越しを安く済ませるためには、これらのポイントを意識することが不可欠です。
    ここでは、費用を抑える方法を紹介します。

    週末・休日は避けて平日の午後が狙い目

    あなたが引越しを行う際、何曜日を選びますか?
    ほとんどの方が、時間を調整しやすい週末・土日の午前中を選ぶのではないでしょうか。
    週末・土日の午前中は引越しの予約が最も集中するため、その分料金も高くなりがちです。
    つまり、引越し費用を抑えるためには、平日の午後を選ぶことがポイントになります。
    引越し会社によっては、「時間指定なし」のプランもあり、数万円単位で節約することも可能です。
    曜日や時間帯にこだわりがなければ、予定を調整して出費を抑えましょう。

    家電量販店の配送料無料サービスを利用して、荷物の量を減らす

    引越しを機に新しい家具・家電を買い揃える方も多いのでは?
    そんな場合は、家電量販店の配送料無料サービスを利用するのがおすすめ。
    家電量販店によっては、日程や時間帯を指定できるため、入居のタイミングに合わせて配送を依頼すれば、運ぶ荷物の量も減って、引越し費用が安くなる場合もあります。
    特に、冷蔵庫や洗濯機、テレビなどの大型家電や、ベッドやソファなどの大型家具はトラックのスペースを必要とするばかりか、運ぶ際に家具や家電を破損させてしまう恐れも。
    全てを買い揃えると費用はかさんでしまいますが、引越し費用を安く抑えることで、トータルコストが下がる可能性もあります。

    複数業者の見積もりを比較して、値段交渉

    引越しは頻繁に行うものではないため、「どんな会社を選べば良いのかわからない」という方も多いもの。
    手間をかけずに引越し業者を選ぶ際に使いたいのが、インターネットでの一括見積もり。
    荷物の量や時期、移動する距離などの必要事項を一度入力するだけで、複数業者に見積もり依頼をすることができます。
    引越し業者から見れば、一括見積もりをされていることがわかるため、値引き交渉もスムーズに進めることができるというメリットも。最安値の見積もりを選べば、それだけで引越し費用を大幅に節約できます。

    初期費用を抑えるポイント・節約方法[家具・家電編]


    次に、家具・家電の購入費用を安く抑える方法を紹介します。
    家具・家電は使う金額も多いため、買い揃えたら大きな出費になった…ということも。でも、使う金額が多い分、工夫次第で節約することも十分可能。ちょっとした工夫を取り入れて、無理なく節約しましょう。

    家具家電付き物件を探す

    初めての一人暮らしでは、家具や家電を一式揃える必要がありますが、家具家電が一通り揃っている「家具家電付き物件」もあります。
    メリットは、初期費用を大幅に節約できること。最も費用がかかる洗濯機や冷蔵庫、テレビといった家電が備え付けてあるので、新たに購入する必要がありません。引越ししたその日から新生活をスムーズにスタートできるため、時間も手間も大幅に削減することができます。
    デメリットは、自分好みの家具や家電を選べないこと。ただ、退去後に不要な家具や家電を処分する手間もかからないので、進学や就職で上京する方や、一定期間の単身赴任をされる方などに最適です。

    フリマアプリや無料の広告掲示板を利用してお得にゲット

    不要になった大型の家具や家電を手軽に売ったり、第三者に譲ったりできるのがフリマアプリや無料の広告掲示板。
    特に引越しシーズンの2〜3月は引越し時の大型家具や家電を処分する人が多く、思わぬ掘り出し物が格安で販売されていることも。
    商品の受け渡しや支払いについて、出品者と相談した上で取引を行うという手間はかかりますが、お金をかけたくないという方や新品や中古品にこだわりがないという方におすすめです。

    家具・家電レンタルサービスで初期費用を安くする

    転勤や引越しが多い方や、大学進学などで一時的に一人暮らしをするという方も多いのではないでしょうか。
    そんな方におすすめしたいのが、家具や家電のレンタルサービス(サブスクリプションサービス)。洗濯機やテレビ、ソファなどの家具・家電を必要な期間だけ借りることができます。
    購入した場合と比べて初期費用を大幅に節約できるので、思っていたよりも初期費用がかかってしまって、家具や家電を買い揃えるのが難しいという方におすすめです。

    引越し後の生活費や光熱費は工夫次第で節約



    ここまで一人暮らしの初期費用の種類や目安を紹介してきました。
    引越しにかかる費用の内訳や相場を知っておかないと、「想像以上の金額でお金が足りない…」となってしまうこともめずらしくありません。前もって必要になる初期費用を把握し、貯金や準備をしておくようにしましょう。

    また、今回紹介した初期費用は、あくまで新居に入居するまでの費用のこと。
    入居後は食費はもちろん、ガス代・電気代などの光熱費や水道代が必ずかかってきます。
    これらの費用もちょっとした工夫次第で節約することができます。
    水道の蛇口をこまめに閉める、給湯器や湯沸かし器などの口火はこまめに消す、使用していない家電はコンセントを抜くなど、できることから地道に始めていきましょう。

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    社会人の一人暮らしにかかる費用はどのくらい?初期費用から家賃・生活費の目安までまるごと解説!新卒・新社会人必見【DOOR賃貸】

    就職・転職などをきっかけに、初めて一人暮らしを始める人もいるのではないでしょうか。どのくらいの費用を用意しておけばいいのか、気になるところですよね。初期費用から家賃・生活費の目安まで解説しますので、これから一人暮らしをしようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

    執筆者

    執筆者

    玉根 勇樹  

    大学卒業後、編集プロダクション、広告制作プロダクションにてライター兼ディレクター職として勤務。現在はフリーランスとして活動。一人暮らし向けの賃貸情報サイトなどの不動産関連記事の編集・ライティング業務に携わる。

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