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引越しを機に大好きなペットを飼育したいと考えている人がいるのではないでしょうか。
賃貸でペットを飼育する場合は、ペット可物件を探すことになります。

しかし、ペット可賃貸物件は少ないのが現状です。
実際、賃貸物件検索サイト「DOOR賃貸」に掲載されている東京都の物件のうち、「ペット相談」となっている物件は約17%(2021年8月26日時点)。数が少ないので、通常のお部屋探しよりも工夫して効率よく探す必要があるでしょう。

そこでこの記事では、ペット可賃貸物件の上手な探し方と、押さえておきたい注意点について解説します。
ペット可物件特有の条件についてもご紹介しますので、賃貸でペットを飼いたい人はぜひ参考にしてみてください。

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猫可の賃貸物件を探している方にネコ特有の物件探しのポイントや注意点を解説!

猫の飼える賃貸物件は少ないのが現状。猫可の賃貸物件の探し方や選び方、注意点なども解説しますので、猫可の賃貸物件を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次・一覧

    ペット可賃貸物件の探し方のコツ



    ここでは、ペット可賃貸物件の探し方のコツについて解説します。
    比較的数の少ないペット可物件から、大切なペットと快適に暮らせる部屋を見つけるには工夫が必要です。コツをつかんで、上手にペット可賃貸物件を見つけましょう。

    エリアを広げて探す

    賃貸物件は、通勤・通学に便利なエリアから探すことが一般的ですが、希望のエリア内ではなかなかペット可賃貸物件が見つからないという人は、エリアを広げて探すことをおすすめします。ペット可物件の数が少ないことに加えて、地域によってもペット可物件の割合や空室状況が異なるからです。
    エリアを広げて探すことで、ペットと安心して暮らせる物件を見つけられる可能性が高まるでしょう。

    希望条件を緩めて探す

    ペット可賃貸物件を探すときは、家賃や築年数、設備などの希望条件を緩めて探すことがおすすめです。駅からの距離が遠かったり、築年数が古かったりする物件は、幅広いターゲット層に興味を持ってもらえるように「ペット可」としていることがあるからです。
    まずは幅広い条件の中からペット可の物件を探し、その中から希望に近い物件を選んでいきましょう。

    大家さんに交渉する

    希望の飼育条件を満たす物件が見つからない人は、賃貸物件のオーナー(大家さん)から飼育の許可を得られるように交渉する方法もあります。
    たとえば、「小型犬1匹のみ」の物件に「小型犬2匹の飼育」を交渉したり、「小型犬のみ可」の物件に「猫の飼育」を交渉したりすることが考えられます。

    一般的に、「ペット不可」となっている集合住宅の場合は、他の入居者がいるため交渉が難しいことが予想されます。交渉するのであれば、既にペット可となっている物件や以前ペット可で募集されていた物件、一戸建てなどが狙い目です。

    いずれにせよ、大家さんへの交渉は不動産会社を通じて行うのが一般的です。
    まずは不動産会社に連絡して詳しい物件情報を確認した後で、交渉の余地があるか相談してみましょう。

    ペット可賃貸物件を探すときのチェックポイント



    ここでは、ペット可賃貸物件を探すときのチェックポイントについて解説します。
    ペットの飼育ができる賃貸物件を探そうと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

    部屋の条件と設備

    ペットと過ごす部屋の日当たりや風通し、トイレやゲージを置くスペースや足の洗い場が確保できるかなど、内見時に部屋の条件を確認しておきましょう。

    さらに、ペットが隙をついて外に飛び出さないよう、居室と玄関との間にドアなどの仕切りがあるかどうかも確認しておくことをおすすめします。

    また、内装に使われている床材や壁材もチェックポイントの1つ。傷の付きやすい材質の場合、ペットが目立つ傷を付けてしまい、退去時の原状回復費用が高額になってしまう可能性があるからです。

    その他、ペットの落下事故を防ぐために高層階は避けた方が無難です。
    ペットと人間がどちらも快適に暮らせるように、内見時に部屋の条件と設備を確認しておくとよいでしょう。

    周辺環境

    ペット可賃貸物件を探すときには、周辺環境も確認しておくことが大切です。
    特に、ペットが病気やけがをしてしまったときに備えて、近くにある動物病院を把握しておきましょう。

    また、犬など散歩が必要な動物を飼う場合は、周辺に公園やドッグランなどペットが運動できる場所があるか、交通量が少なく連れて行きやすい散歩ルートはあるかも確認しておくと安心です。
    自分のペットが暮らしやすい環境にあるかどうかを考慮して物件を探してみましょう。

    気になる物件を見つけたら、賃貸条件を確認しよう



    ペット可賃貸物件の場合、ペット可特有の条件が追加されていたり、飼育できるペットに条件が設けられていたりすることがあります。
    「この物件なら大切なペットと安心して暮らせそう」と思える物件を見つけたら、後々のトラブルを防ぐためにも、改めて賃貸条件を確認しておきましょう。

    ここでは、契約前に確認しておきたい賃貸条件について解説します。

    敷金・礼金

    ペット可賃貸物件では、「ペット飼育時には敷金+1ヶ月」といったように、ペットを飼育する場合に敷金や礼金が上乗せされる条件がついていることがあります。
    さらに、「犬を飼育する場合は敷金+1ヶ月、猫の場合は敷金+2ヶ月」のように、飼育するペットの種類に応じて条件が変わることもあります。
    敷金・礼金によって初期費用が大きく変わりますので、きちんと確認しておきましょう。

    また、ペット可賃貸物件では敷金の一部もしくは全額が敷金償却になっていることがあります。
    敷金償却とは、入居時に預けた敷金のうち定められた金額が返されない特約のこと。敷金償却されたお金は、退去時の修繕費用などに充てられます。
    退去時の敷金返却をめぐるトラブルを防ぐためにも、契約前に確認しておきましょう。

    飼育できるペットの条件

    「ペット可」とされている物件でも、飼育できるペットに条件を定めていることがあります。
    たとえば、「小型犬1匹まで」「小型犬OKだけれど猫はNG」「体重5kg以内」など。小型犬1匹の飼育が許可されている契約で多頭飼いをしたり、大型犬を飼育したりしてしまうと、契約違反になってしまいます。
    飼育条件を確認して、必ず契約内容を遵守してペットの飼育をしましょう。

    その他の条件や契約内容の確認

    ペットを飼育する場合に管理会社への連絡が必須とされているペット可賃貸物件もあります。中には、連絡を怠ってしまった場合に違約金が発生する契約も。
    契約前に、ペットを飼育する場合のルールを確認しておきましょう。

    また、入居時にフリーレントなどを利用している場合は、特約で短期解約違約金が定められている場合があります。
    念のため、違約金がどのようなケースで発生するのか確認しておくとよいでしょう。

    契約書類の内容を確認

    基本的に、敷金・礼金などの賃貸条件や違約金の有無などは賃貸借契約書や重要事項説明書に明記されています。
    また、これまで解説したように、ペットを飼育する場合は特有の条件が追加されている場合もあります。
    後々のトラブルを避けるためにも、契約書類に記載されている内容はきちんと確認しておくとよいでしょう。

    賃貸条件や契約を確認することは非常に重要なポイントですが、不動産に馴染みのない人にとってはわかりにくい部分もあるかもしれません。
    不明な点があれば契約前に不動産会社に相談して、大好きなペットと快適な生活を送りましょう。

    入居後に自分でできるトラブル対策



    ここでは、入居後に自分でできるトラブル対策について解説します。
    ペット飼育に関するトラブルを未然に防いで、ペットと安心して暮らせる環境を作りましょう。

    ペットのにおい対策

    家族としてペットと毎日一緒に暮らしている飼い主は意外に気付きにくいのですが、ペット関連のにおいに近隣住民が迷惑していることがあります。
    そのため、賃貸物件でペットを飼育する場合は、におい対策をしておきましょう。

    特に、ペットの排泄物はにおいやすいので、ペットのトイレをきれいな状態に保つことが大切です。
    排泄物はこまめに捨てる、消臭グッズを活用するなどのにおい対策を行いましょう。

    ペットの騒音対策

    ペットの騒音もよくあるトラブルの1つになっています。
    ペットの鳴き声や走り回る音が、近隣住民の生活に影響を及ぼしていることがあるからです。
    マンションやアパートなど、壁を隔てて住んでいる人がいるという環境の場合は特に注意が必要です。

    ペットの騒音トラブルを防ぐために、普段からしっかりとしつけを行ったり、ストレスを溜めないよう散歩や運動をさせたり、床に防音マットを敷いたりするなどの対策をしておきましょう。
    さらに、引越し時に隣接する部屋の住人に挨拶をするなど、近隣住民と良好な関係を築いておくことも大切です。

    ペットによる傷対策

    ペットが付けた室内への傷が原因で、退去時の原状回復費用が高額になったり、費用をめぐってトラブルになってしまったりすることがあります。
    このようなことを避けるためには、ペットが床や壁などに傷をつけないように対策を行うことが大切です。

    傷つきにくい床や壁材の物件を選んだうえで、床にマットやカーペットを敷く、ドアなどに保護シートを貼る、定期的にペットの爪を切る、猫の爪とぎを置く場所を工夫するなどの対策を行うとよいでしょう。

    注意点を押さえた上で、大好きなペットと暮らせるお部屋を探そう



    ペット可賃貸物件は数が少ないため、エリアや設備などの希望条件を広げるなど工夫して探すことをおすすめします。
    範囲を広げて見つけたペット可賃貸物件の中から、大切なペットと安心して暮らせる物件を選びましょう。

    なお、ペットと一緒に暮らすことを目的として建てられた「ペット共生物件」もあります。
    ペットのための設備などが充実しているため、より快適にペットと暮らしたい人は、ペット共生物件も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

    ペットは私達の生活に癒しを与えてくれる存在です。
    ペットと暮らせる賃貸物件はあまり多くはありませんが、今回ご紹介した探し方や注意点などを踏まえて、粘り強く探してみて下さい。

    この記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです!

    ペット別の物件の探し方については、こちらの記事をご覧下さい↓

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    執筆者

    執筆者

    小花 絵里  宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/FP2級など

    不動産会社や住宅メーカーの不動産部に勤務。不動産賃貸・売買契約の他、社宅代行、宅地造成などの不動産業務に携わっていました。
    現在は、不動産や金融関係の執筆をするフリーライターとして活動中。夫婦で不動産投資や株式投資を行っています。

    プロフィール詳細:https://www.erix.work/profile
    Twitter:@writerERI
    Instagram:eri.writer

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